毛穴が目立つ原因とは?タイプ別の毛穴を目立たなくする方法
鏡を見るたびに、どうしても気になってしまう毛穴のトラブル。
毛穴には、開きや黒ずみなど様々なトラブルがあります。毛穴自体がない人はいません。では、毛穴にトラブルを抱える人と抱えない人の違いはどこにあるのでしょうか。
毛穴トラブルにはいくつかのタイプがあり、そのタイプによって、ケア方法は異なります。あなたはどのタイプでしょう?ここでは、毛穴タイプ別のケア方法と注意点を見ていきましょう。
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顔の毛穴が目立つ原因
毛穴は皮膚の重要な構造の一つです。しかし不思議なことに、顔の毛穴は開きや黒ずみなどのトラブルが他の部位より起こりやすく、女性の七割以上の方が何かしらの悩みを抱えているといわれています。
なぜ顔の毛穴はトラブルが起こりやすいのか。そこには体のメカニズムが深く関わっているのです。
毛穴ってどんな構造?その役割は?
毛穴の一番奥には、毛の元となる細胞があります。この細胞は毛細血管と呼ばれる細い血管と繋がっていて、栄養をもらいながら成長します。毛穴の中を伸びるように成長し、やがて皮膚の外に出てきます。これが髪の毛をはじめとした全身の毛の正体です。
毛穴は毛を作り出す働きだけでなく、皮脂を出す皮脂腺や汗を出す汗腺ともつながりを持って、皮脂や汗を排出します。汗をかくことは体温調節で非常に重要なことですし、適度な皮脂は皮膚を乾燥から守る働きがあります。
毛穴トラブルは美容の大敵ですが、毛穴はこのように、私たちの体で非常に重要な働きをするのです。
顔の毛穴はどんな特徴があるの?
毛穴には大きく分けて3つの種類があります。それは、産毛を生やすための毛穴「軟毛性毛包」、髪の毛やひげなどを生やす毛穴「終毛性毛包」、そして皮脂の分泌が多い毛穴「脂腺性毛包」と呼ばれるものです。
前者2つの毛穴は、皮脂の分泌が比較的少ないので、トラブルを起こしにくい毛穴といえます。一方、脂腺性毛包はほとんど毛が生えない代わりに、皮脂腺が最も発達した毛穴です。
顔に一番多い毛穴は、脂腺性毛包です。この毛穴は皮脂の分泌が多く、サイズも深さも他の毛穴より大きいため、トラブルが起こりやすいのです。
なぜ広がりや黒ずみなどのトラブルが起こるの?
顔の毛穴は大きく、深く、たくさんの皮脂を出すことがわかりましたね。すべてのトラブルの原因はここにあります。
顔の毛穴は過剰な皮脂が出ることで、中に皮脂が溜まりやすい傾向にあります。その結果、毛穴の中に余分な皮脂や古い角質がぎっちりと溜まってしまい、角栓という塊をつくります。これができてしまうと毛穴に栓をしたような状態になり、毛穴一つ一つが目立つようになります。
さらにこの角栓に、化粧やほこりなどが付着して酸化すると、黒くなります。この黒い角栓が詰まった鼻を「イチゴ鼻」といいます。
また、皮脂の過剰な分泌によって、炎症が起こり、皮膚の柔軟性が失われることで、通常なら閉じているはずの毛穴が開いたままの状態になってしまうことがあります。角栓が詰まっていなくても、深い毛穴が開いたままの状態では目立つのは当然ですね。
そして、加齢によってコラーゲンが減少すると、皮膚の弾力が失われます。この結果、毛穴が引き伸ばされてしまい、深く落ち込んだ状態となります。頬やほうれい線に多く見られるタイプですが、丸い毛穴が涙型になっているのが特徴です。
さて、あなたの毛穴トラブルはどのタイプでしょうか?
タイプ別毛穴ケアの方法
原因も症状も異なる毛穴トラブル。当然ケアの方法も異なります。ここでは、それぞれのタイプにあったケア方法をご紹介します。
つまり毛穴
過剰な皮脂が分泌されることで角栓が生じたタイプです。鼻の頭などにできやすいものです。
これらのタイプは、正しいクレンジングや洗顔をマスターすることが重要です。古い角質や過剰な皮脂、メイクやほこりなどの汚れを丁寧に取り除いてあげましょう。ポイントは、「ごしごし洗いすぎない」ことです。毛穴の汚れが目立ってしまうと、ついつい力を入れて洗いたくなるものですが、毛穴のよごれにクレンジング剤や洗顔料がしっかりなじまず、肌を傷つけることもあるので要注意です。
また、普段の肌の状態にも気を使いましょう。皮膚は必要以上に乾燥してしまうと、肌を守ろうとして余分な皮脂が分泌されます。乾燥によって弾力性が損なわれると、毛穴が開きやすくなり、そこに余分な皮脂がたまるというスパイラルが生じます。ですから、化粧水や乳液での乾燥対策を徹底して行いましょう。
開き毛穴
毛穴つまりがないのに毛穴が常に開いているタイプです。原因は、肌の弾力性が失われたことや、皮脂の過剰分泌などです。
一度開いたしまった毛穴を元に戻すのは、根気強いケアが必要になります。しかし、きちんとケアを続けていれば、滑らかな肌を取り戻ることができますのでご安心を。
毛穴を閉じるためには、乾燥を防ぐことが最も重要となります。乾燥を防げば、皮脂の分泌を抑え、肌の状態を整えることができます。これが毛穴引き締めの第一歩です。毛穴を引き締める効果のある化粧水として、収れん化粧水というものがありますが、これらの商品の中には毛穴の引き締め効果のみを重視して、保湿効果が低いものもあります。
開き毛穴対策にはまずは保湿が大切です。収れん化粧水を使う人は、きちんと保湿効果のあるものなのか確かめてみましょう。
また、毛穴パックの使い過ぎも開き毛穴の原因となります。つまり毛穴に対して、毛穴パックは目に見える効果があります。しかし、角栓が取れても毛穴が開いたままも状態では、そこにすぐに新しい角栓ができてしまいます。これを繰り返すと、毛穴は益々大きくなってしまうといわれています。毛穴パックの使い過ぎには注意しましょう。
たるみ毛穴
加齢によって皮膚のたるみが生じ、毛穴が涙型に引っ張られるタイプです。多くの人は30代後半ころから気になってくるようです。年齢のせいだとあきらめる必要はありません。きちんとケアをすれば、目立たなくすることもできるのです。
加齢によって肌は張りや保湿性を失ってしまいます。ですから、たるみ毛穴の人には、肌にはりを持たせる化粧水を使うとよいでしょう。また、乾燥によっても毛穴の開きは悪化するので、乾燥対策にも気を使ってみましょう。
毛穴を目立たなくする方法
毛穴トラブルへのケアは長い時間がかかります。根気強く続けていくことが大切です。しかし、今、毛穴が目立って困っている人は少しでも毛穴の目立ちを減らしたいもの。
目立った毛穴はファンデーションでカバーすることができます。ファンデーションには様々な種類がありますが、おすすめなのは、下地としてリキッドタイプのものをなじませ、仕上げに光沢のあるパウダーを塗ることです。こうすることで、しっかりと毛穴の開きがカバーされ、黒ずみも目立たなくなります。
しかし、一日の終わりには必ずクレンジング、洗顔を行ってファンデーションをしっかり落とすようにしましょう。このケアが不十分では、毛穴トラブルが改善することはありません。
日常生活の注意点
毛穴トラブルは、肌への直接的なケアだけではありません。日常生活でちょっとしたことに気を付けるだけで改善につながるのです。
紫外線を避けよう
紫外線には肌を乾燥させる働きがあります。乾燥は毛穴の敵でしたね。
また、紫外線は毛穴の奥にある真皮という層を傷つけます。すると、コラーゲンやエラスチンなどの肌に弾力を与える線維が破壊され、皮膚のたるみにつながります。
紫外線と毛穴には深い関係があったのです。紫外線は日焼け止めや日傘などで簡単に予防することができます。毛穴トラブルに悩んでいる人はきちんと対策しましょう。
食生活を整えて
脂っこい食事や糖分の多い食事は、皮脂の分泌を促します。また、たんぱく質の過剰な摂取も角栓をつくりやすくするといわれています。
一方、ビタミンには皮脂の分泌を抑え,コラーゲン生成の働きがあるものもあります。具体的には、ビタミンB2やB6は脂質が分解される際に必要なもので、皮脂の分泌を抑える働きを持ちます。また、ビタミンCには皮脂の分泌を抑える働き以外に、美白効果やコラーゲン生成効果があることが知られています。
食事には、毛穴トラブルによいものと悪いものがあります。毛穴ケアを行っている人は食生活にも注意してみましょう。
まとめ
毛穴トラブルの症状と原因は様々です。そのケア方法もそれぞれ異なることがわかりましたね。
自分の毛穴タイプはどれなのかを知り、自分に合ったケアを行うことが大切です。
毛穴ケアは長い道のりが必要ですが、適切なケアで必ずよくねるものです。根気強くケアを行って、毛穴レスなスベスベお肌を手に入れましょう。