マッサージの理想的な頻度は何回くらい?週1回?月1回?
「ああ~、疲れた。癒やされたい」こんなとき、皆さんはどこに行きますか?温泉にでも行ってのんびりしたいという方も多いと思いますが、そんな時間もお金もありませんよね。
そんなとき、一番身近で早く疲労を回復してくれるのがマッサージ。しかし、どのくらいの頻度でいけば一番効率的に疲労を回復できるのでしょうか?
そんな疑問を解消するために、今回は、意外と知らないマッサージの理想的な頻度や効果、整体院と整骨院、リラクゼーションの違いなど、知っておくと癒やしに役立つ情報をご紹介したいと思います。
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マッサージの理想的な頻度は?
そもそも、マッサージに理想の頻度なんてあるのでしょうか?疲れたときや、体の不調が気になった時にマッサージを受ければ良いような気もしますよね。しかし、マッサージにも、その効果を最大限に活かす最適な頻度があるのです。その頻度とは、どの位なのでしょうか?
答えは、1週間に1回です。しかし、これは平均と考えていただくと良いと思います。
その理由は、年齢や筋肉のつき方、仕事での運動量や、姿勢や癖、その人の感じ方によって回数が変わってくるためです。
同じ仕事量でも、20代と50代の方では疲れ方が違いますし、姿勢がいい方と悪い方でも疲れ方は違いますよね。
ですから、こりのひどい方は最初は週に2回通った方が良い場合もあります。
逆に、疲労が軽い方は、2~3週間に1回でも良い場合もあります。
最初の1カ月は、施術者と相談しながら1~3週間に1回の頻度で通い、徐々に間隔を開けながら、3カ月続けることで体の不調は改善します。
マッサージの効果
「ああ、肩がこって痛い」
こんな時、肩の中は、筋肉の収縮状態が続き硬くなっている状態です。
筋肉は「伸びる」「縮む」という二つの機能をもっていますが、デスクワークや、普段の姿勢、くせによって、肩の筋肉が縮み続けると、筋肉は硬くなってしまうのです。
筋肉が硬くなると、筋肉の中にある血管、神経、リンパが圧迫されます。
血管が圧迫されることによって、血流が悪くなり、体が酸素不足になります。
すると、神経がこの酸素不足を知らせるために痛みとなってサインを出すのです。
これが、肩こりです。
ここで、マッサージをすると、堅くなった筋肉がほぐれて柔らかくなります。すると、圧迫されていた血流がよくなり、酸素不足が解消され、痛みが和らぐのです。
また、それに伴い、
- リンパの流れが改善してダイエット効果
- 体の歪み解消
- 体温の上昇
- だるさ解消
という効果も現れます。
さて、余談ですが、筋肉が硬くなる原因は仕事のしすぎや運動、癖だけではありません。ストレスによっても筋肉は硬くなってしまいます。
「特にムリをしていないのに筋肉が硬い」という方はストレスがたまっていませんか?心配事や不安が多い方は、ストレスを解消するように心がけましょう。
かといって、ストレスのない生活はムリというもの。誰にでもストレスはありますので、そのストレスをいかに解消するかが重要です。
ストレス解消には、スティーブ・ジョブズも行っていたという瞑想がおすすめです。集中力が高くなり、リラックス効果の高い瞑想は、ワシントン大学もその効果を明らかにしています。一度、試してみてはいかがでしょうか?
マッサージの頻度が多すぎると?
さて、マッサージの理想的な頻度は前述したとおりですが、もし、この頻度でも癒やしが足りず、回数を増やしてしまった場合どんなことになるのでしょうか?
マッサージをすると、その気持ちの良さや、楽になる感覚から頻度を多くしたり、もみを強くしてもらう方も多いと思います。
しかし、マッサージは筋肉をほぐして、血行促進、老廃物の除去をして痛みや不調を改善していきますので、マッサージを必要以上に繰り返したり、強くしすぎてしまうと、筋肉を傷つけ、もみ返しや筋肉痛といった不調が出てしまいます。
整体院と整骨院、リラクゼーションの違い
さて、皆さんは体に不調があるとき、「本当は、どこに行けば良いの?」といった疑問を感じたことはありませんか?
いまや、整体院、整骨院、リラクゼーションなど、多くの似通ったイメージの機関が乱立して、いざ行こうと思った時、どこに行くべきなのか迷ってしまいますよね。
その結果、「近いから」という理由で施術機関を決めたこともあるのではないでしょうか?
そこで、そんな迷いをなくすために「整体院」「整骨院」「リラクゼーション」などの違いに加えて、「接骨院」「カイロプラクティック」の違いもご紹介したいと思います。
整体院
東洋医学を基本とした施術機関で、骨格や関節の歪みやずれ、筋肉バランスを調整して痛みや疲れを回復してくれます。
- 全身のこり
- 神経痛
- 体の痛み
- 四十肩、五十肩
- 神経痛
- 自然治癒力の向上
- 骨盤矯正
といった悩みのある方を対象にしている機関です。また、中には痩身施術も行っている整体院もあります。
整体師に国家資格の義務はありません。その代わりに、整体師養成学校で知識をつけ、整体師として活動している方が多いようです。診療としてのマッサージはできません。よって、
- 保険が利かない
- 「診察という言葉は使用してはいけない」というように、使用する言葉に制限がある
と、いう特徴があります。
整骨院
柔道整復師が施術をする機関です。柔道整復師とは国家資格の一つで来院者に対して治療行為ができます。柔道整復師が、どのような仕事につけるかご紹介すると分かりやすいと思いますので、ここで見ていきましょう。
- 医療機関
- 接骨院
- 整骨院
- スポーツトレーナー
- ケアマネージャー
- 機能訓練指導員
いかがでしょうか?なんとなく、柔道整復師がどのような資格か分かっていただけたのではないでしょうか?
整骨院での治療内容は、主に、
- 骨折
- 脱臼
- 打撲
- 捻挫
- 挫傷
です。施術には、手術以外の方法
- 整復法
- 固定法
- 後療法
が施されます。整骨院、接骨院は整体院とは異なり、保険が適用されます。
接骨院
接骨院と整骨院の違いは、名前だけです。接骨院が国で認められた名称であるのに対して、整骨院という名称は、各都道府県の保健所が認めた場合にのみ付けることができる名称です。ここで出てくる疑問は一つ。
「名称を変える理由は何?」
それは、名称で治療内容を分かりやすくするためです。
接骨院という名称では、治療内容が分かりづらいことから、整骨院にしたいと考える院長も多いということです。もし、二つで迷った際は、口コミなどで評判の良い方を選びましょう。
リラクゼーション
リンパドレナージュやリフレクソロイジー、アロマセラピーなどのボディーケアを中心としたマッサージをする機関です。
整体と同様に国家資格の必要がないため、民間資格をもった方が施術しています。
主な、施術内容は、
- リンパマッサージ
- トリートメント
- コンサルテーション
- デトックス
- 骨格矯正
- リフレクソロジー(足裏マッサージのことで、ストレス・肩こり・腰痛・冷え性に効果的)
保険は適用されません。
カイロプラクティック
カイロプラクティックの施術内容は、
- ボディーケア
- 骨格調整
- リフレクソロジー
- 小顔
- 美骨
- ストレッチ
です。この施術で、
- こりや痛み
- しびれ
- 体の痛み
- 関節痛
- 背骨や骨盤の歪み
といった症状の改善をしてくれる機関です。民間資格を持った方が施術するため、保険は利きません。
整体との違いは、整体が体のもみほぐしによって不調を改善いていくのに対して、カイロプラクティックは、背骨を矯正して体全体の不調を治すといった根本の考えが違います。
リンパマッサージの効果
さて、ここで、皆さんも一度は試したことがあると思われるリンパマッサージの効果についてご紹介したいと思います。
東洋医学の考えからきたリンパマッサージには、
- 病気の予防
- むくみ解消
- 老化改善
- 冷え性
- 集中欲アップ
- 血流アップ
- こりの改善
- 便秘改善
- 全身の引き締め効果
- セルライト除去
- 疲労回復
と、いった効果があります。
リンパ管にはリンパ液という液体が流れています。この中には血管からでた水分やウィルス、老廃物、異物などが含まれます。
リンパに含まれるものといえば、水分や老廃物が多く知られていますが、実は、リンパ液の中に一番多く含まれるものはリンパ球です。
リンパ球は、「病原体を認識して抗体をつくる」「細菌やウィルスを攻撃する」ということからも分かるように、私たちの免疫機能に大きく関わっています。
リンパ液は、リンパ節でろ過され、静脈に戻り、汗などとして体外に排出されますが、病原菌やウィルスもリンパ節でろ過されたあとリンパ球に撃退されます。
リンパ節がカゼなどで腫れるのは、ここでリンパ球がウィルスと戦ってくれている証なんですね。
わたし達が病気にかからず健康に暮らしていくためには、リンパはとても重要な存在なのです。リンパマッサージによって、リンパ球の数が増えたという話もありますので、積極的にマッサージをしましょう。
さて、リンパ液の流れは筋肉の動きに連動しているため、運動不足の方や筋肉量の少ない方、座り仕事の方は、水分が滞りむくみやすくなります。
むくみを放置すると、重力に逆らえずにたるみの原因にもなります。
さらに、おなかにあるリンパは腸の近くにあるため、詰まると便秘やおなかの冷えの原因にもなります。
また、リンパには、酸素や栄養素を運ぶという役割もあります。リンパが詰まると、細胞や栄養素や酸素が行き渡らず、酸素を取り込もうとして体は慢性的な疲労を抱えます。
中でも、20~25%の酸素を必要とする脳の疲労は大きく、集中力の低下につながります。また、酸素不足による、肩こりにつながります。
リンパマッサージにより、血流アップもするため、冷え、セルライト除去、肩こり改善といった効果も得られます。
自分でできるマッサージ
最後に、「マッサージ店に通うのが少し大変」という方のために、自分でもできるマッサージの方法をご紹介していきたいと思います。
マッサージではなく10秒ほどのストレッチですが、やった後に腰から背中の血流がよくなる、とても気持ちがいい体操です。
芸能人からの人気も高い高橋ミカさんの足裏マッサージです。脚全体をもむのは面倒と感じるときに、短時間で効果の高い足裏マッサージがオススメです。脚の裏には体全体のツボがありますので、足だけでなく体にも良いですね。
マッサージというよりヨガですが、肩甲骨周辺が楽になり、肩や腕が動かしやすくなると思います。
自分でもやりやすく気持ち良い首のマッサージです。首まわりが驚くほどすっきりします。ただし、首は重要な箇所ですから、力の強さや方法には十分注意しましょう。自分で行う際は、強もみは避け、繰り返し行うことも避けましょう。
マッサージ前後で、脚の細さが変わるほど効果的なマッサージです。とても丁寧に教えてくれますので分かりやすい動画です。
まとめ
いかがでしたか?マッサージは平均して、週に1回の頻度で1カ月ほど通い、徐々に間隔をあけていくのが良いということが分かりました。これ以上の頻度でマッサージに行くと筋肉を傷つけ、もみ返しや筋肉痛になりますので注意しましょう。
マッサージをしたいと感じるのは、体からのサインが送られてきている証拠です。疲れやこり、不調を感じたら、凝りの原因である、普段の生活の癖や姿勢、ストレスと向き合う時なのかもしれません。
健康な体は1つしかありません。自分にあった、マッサージを選び、適切な頻度で施術して、いつまでも健康な体を維持していきましょう。
✔ 自分でできるリンパマッサージのやり方【画像・動画解説付き】