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肌が赤くてかゆくなる原因と対処法

赤い肌

急にお肌が赤くなって心配になることはありませんか?症状によっては、何か重大な病気の可能性もあります。

もちろんほとんどはお肌のトラブルが原因なので、そこまで心配する必要はありません。

では、どうしてお肌が赤くなってしまうのでしょうか。

お肌が赤いときはかゆみが同時に発生していることが多いので、その点にも注意して原因とその対処法を見ていきましょう。

肌が赤くなる原因

お肌が赤くなっている場合、さまざまな原因が考えられます。対処法を知るには、まずは原因を知ることが大切なので、自分の症状と合わせてひとつずつ確認していきましょう。

お肌が炎症を起こしている

最初に考えられる原因は、お肌が炎症を起こしている場合です。表皮の下を通っている血液は、栄養や免疫細胞を運ぶ働きがあります。ニキビ(炎症の一種)などの肌トラブルが起きると、それらを治すために血管が拡張して血液が集まり、お肌が赤く見えるのです。

ニキビのほかにも、肌荒れ・湿疹(しっしん)・蕁麻疹(じんましん)・脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎・アレルギーなどが考えられます。これらの肌トラブルにもまたさまざまな原因があり、自分で特定することは簡単ではありません。

もし肌トラブルによる赤みが長期間治らない場合や、広範囲に赤みが見られる場合は、すぐに皮膚科で診察をしてもらいましょう。

皮膚が薄くなっている

人の肌は層になっており、外側から表皮・真皮・皮下組織に分類することができます。表皮はとても薄い膜になっており、お肌を外の刺激から守る働きをしています。その下にある真皮層には、保湿機能を備えた細胞や、痛みを感じる神経、栄養や免疫細胞を運ぶ血管(血液)が通っています。

何らかの原因で表皮が薄くなると、その下にある真皮細胞が表面に近くなり、血液が透けて見えることでお肌が赤く見えてしまいます。表皮が薄くなると神経も表面に近くなることから、かゆみや痛みが発生することもあります。

表皮が薄くなるのは、お肌の乾燥やターンオーバーの乱れが主な原因です。ターンオーバーとは、肌細胞(角質細胞)の入れ替わり(新陳代謝)のことです。新しい細胞が内側から生まれ、古い細胞がどんどん剥がれ落ちていく機能で、お肌の健康維持の為には欠かせません。

ターンオーバーの周期が乱れてしまうと、細胞が未熟なまま外側に出てきてしまうことがあります。未熟な細胞は薄く、赤みやかゆみを発生させてしまう原因となります。

お肌の乾燥

先ほども少し触れましたが、お肌が赤くなる原因のほとんどは、お肌の乾燥が原因です。お肌が乾燥すると角質細胞がめくれあがり、表皮が薄くなってしまいます。表皮が薄くなると真皮細胞が表面近くになってしまうので、赤みやかゆみを発生させます。

お肌の潤いは、お肌を守るために必ず必要なものです。乾燥して細胞間に隙間ができてしまうと、ウィルスや細菌が入り込んでしまうこともあります。特に人の皮膚には、常に多くの細菌が住みついています(常在菌)。

例えば、乾燥が原因で、常在菌であるアクネ菌が毛穴などに入り込んでしまうことがあります。アクネ菌は皮脂を食べて成長し、炎症を起こしてニキビを発生させてしまうのです。

さらにお肌が乾燥すると外からの刺激にも弱くなり、外気に触れているだけで痛みが発生することもあります。痛みが発生すると血液が集まり、肌が赤くなってしまいます。

毛細血管拡張症

血液が集まると赤くなると言いましたが、乾燥や肌トラブルだけが原因ではありません。気温の寒暖差や自律神経の乱れによって、毛細血管が広がる症状「毛細血管拡張症」が発生してしまうこともあります。

毛細血管拡張症は生まれつきの体質や、ホルモン異常の可能性もありますが、ほとんどは人に元から備わっている防衛機能であることがほとんどです。

例えば、気温が低くなって体温が下がると、体はそれを解消するために血液を集め、体温を上昇させようとします。また、緊張状態になると体が防衛モードに入り、危機的状況からいつでも逃げだせるように心拍数が上がって、体温も上昇します。この症状が出やすい人を「あがり症」と呼んでいます。

これらは特別な病気ではなく、体を常に同じ状態に保ち続けようとする防衛本能(恒常性)です。ただし、その症状の度合いや現れ方によっては、治療が必要になることもあります。

顔の赤みがひどくて気になる方は、一度病院で検査を受けても良いかもしれません。

酒さ

酒さ(しゅさ)とは、炎症性の慢性疾患です。酒さはアレルギー・湿疹・蕁麻疹などと症状が似ているため、自己診断は難しい病気です。その原因もはっきりとはわかっておらず、治療法も確立されていません。皮膚疾患なので、紫外線・アルコール・ストレス・気温差・乾燥・カフェイン・刺激の強い食べ物が原因となる可能性があります。

酒さは慢性疾患なので、原因にかかわらず症状が軽くなったり悪化したりします。進行性の疾患でもあるので、アレルギーやニキビと間違えて放置していると、症状がどんどん悪化してしまう可能性もあります。

 

肌の赤みやかゆみを抑える方法

お肌が赤くなる原因について見てきましたが、ここからはその対処法について見ていきたいと思います。アレルギーや酒さなど、自分では治療できない症状が出ている場合は、無理をせずに病院で診てもらいましょう。

乾燥を防ぐ

お肌が赤くなる原因はさまざまですが、実はそのほとんどは乾燥が主な原因となっています。乾燥を防ぐことで皮膚を刺激から守り、お肌の荒れやニキビを予防することができます。お肌の乾燥対策については、のちほど詳しく解説をしたいと思います。

お肌を清潔に保つ

赤みやかゆみの症状がそこまでひどくない場合、お肌を清潔に保つことを意識するだけで改善されることがあります。すぐに病院に行くことも大切ですが、症状によってはお肌の乾燥対策と、お肌を清潔に保つことを心がけて様子を見ても良いでしょう。

お肌には、お肌を守るためのバリア機能が備わっています。そのうちのひとつが「皮脂膜」です。皮脂は皮脂腺から分泌される油状の物質で、外からの刺激を緩和させたり、乾燥を防いだりする働きがあります。

お肌が清潔に保たれていないと、この皮脂と細菌が混ざり合い、ニキビや肌荒れの原因となることがあります。皮脂が毛穴につまり、酸化することで黒いポツポツになってしまったり、新しい皮脂の分泌が妨げられることで、乾燥肌となってしまったりすることもあるのです。

皮脂が原因で細菌が繁殖し、ひどいかゆみを発生させてしまうこともあります。赤みやかゆみを抑えるために、まずはお肌を清潔に保つことを意識してみましょう。

アレルギーの原因を避ける

特定の食事や行動が原因でお肌に赤みやかゆみが発生する場合、その症状を避けて様子を見てみましょう。例えば、お掃除をしているときに顔がかゆくなる場合は、ハウスダストが原因のアレルギーかもしれません。掃除を家族の誰かに任せてみたり、マスクやゴーグルで完全防備して掃除をしたりして、その原因を取り除いて様子を見ましょう。

食事をしたあとに体がかゆくなったり顔が赤くなったりする場合は、その食事に含まれている食材に原因があるかもしれませんので、食事内容を大きく変えて様子を見てみましょう。

このようにアレルギーとなる原因を推測して取り除いていくことで、症状が改善される可能性があります。ある程度アレルギーの原因が絞り込めたら、病院で検査を受けて完全に特定することも難しくありません。

しっかりと原因が特定できれば、その症状を抑えるお薬を処方してもらえます。赤くなったときに塗る薬だけでなく、呼吸器などの発作が起きたときに吸引するステロイド薬などを処方してもらえると、何かあったときでも安心できるのではないでしょうか。

寒暖差に気をつける

寒い冬の季節は特に、室内と外の気温差が大きくなりますよね。暖かい室内から、急激に寒いところに出ると、寒暖差によって自律神経が乱れ、赤みやかゆみが発生することがあります。

基本的なことですが、できるだけ体の気温差を少なくすることが重要なポイントです。部屋の暖房温度を少し下げて、寒さに体を慣らしておいたり、外に出るときはしっかりと防寒対策をして体を温める工夫をしたりすることが大切です。

寒暖差による症状は、体力のない女性や高齢者に多く出る症状だとされています。温度差に気をつけるだけでなく、日ごろから運動やトレーニングによって体を鍛えておくことも大切です。

 

乾燥を防ぐスキンケア

スキンケア

お肌の赤みやかゆみを抑えるためには、乾燥対策がもっとも重要です。まずは乾燥を防ぐスキンケアの基本をしっかりと確認しておきましょう。

丁寧で正しい洗顔

乾燥を防ぐには、丁寧で正しい洗顔を心がけることが大切です。自分の肌に合った洗顔料選びから、洗顔のタイミング、洗い方をしっかりと意識しましょう。

間違った方法で洗顔をしていると、お肌に必要な皮脂を落としてしまったり、細胞を傷つけてしまったりすることがあります。するとお肌は乾燥し、肌荒れやニキビが増えて、お肌に赤みやかゆみが発生します。

特に間違えやすいのは、洗顔のタイミングです。基本的には朝と夜の2回ですが、朝の洗顔はぬるま湯ですすぐだけにしておくのがポイント。脂性肌でなければ、朝に洗顔料を使って洗顔をするとお肌の皮脂を落とし過ぎてしまうことになるので、気をつけましょう。

夜の洗顔は、お風呂の最後に洗うのがポイントです。洗顔をしたあとは、湿度の高いお風呂の中でもお肌は乾燥します。洗顔のあとはできるだけすぐに保湿をしたほうが良いので、お風呂から上がる直前に洗顔をするのがベストです。

洗顔後の化粧水

洗顔をしたあとは、必ず保湿を行います。保湿をしないと皮脂が少ない状態のお肌から水分がどんどん抜けていくため、すぐに乾燥してしまいます。まずは保湿の基本である化粧水を丁寧につけるようにしましょう。

化粧水はほとんどが水分でできており、お肌に浸透しやすいようにアルコールが含まれていたり、保湿成分であるヒアルロン酸やコラーゲンが含まれているものもあります。

アルコール濃度が高ければ浸透率は上がりますが、その分肌への刺激にもなってしまいます。お肌が弱い方はできるだけアルコールが少ないタイプや、無添加のタイプを選んでみましょう。

高い化粧水を少しずつ使うよりも、値段は安くてもたっぷり使えるものを選びましょう。お肌がベタついてしまうほど塗るのは良くありませんが、少なすぎると効果を実感できません。

美容液も大切

化粧水のあとは、美容液もしっかりつけてあげましょう。美容液とは、ヒアルロン酸・コラーゲン・セラミド・ビタミンC誘導体・ローヤルゼリーエキスなど、お肌に嬉しい成分が含まれている基礎化粧品です。

美容液は、自分のお肌に必要な成分を見極めて選ぶのがポイントです。乾燥対策であれば、ヒアルロン酸・コラーゲン・セラミド・デゼン酸(ローヤルゼリーエキス)・保湿剤などが含まれているものを選びましょう。

美容液は化粧水と違い、含まれている成分がとても重要なポイントとなります。少し高くても、ある程度良いものを使ったほうが効果を実感できるでしょう。

乳液やクリームで閉じ込める

化粧水や美容液でしっかり保湿をしたあとは、乳液やクリームでフタをしてあげましょう。せっかく保湿をしても、そのままにしておくとすぐにまた蒸発して乾燥してしまいます。そうならないように、油分の多い乳液やクリームを上から塗ってあげることで、水分の蒸発を防ぎます。

保湿以外を目的とした乳液もあるので注意が必要です。乳液には、保湿を目的とした保湿乳液、紫外線予防を目的としたUV乳液、化粧下地の成分が含まれているティント乳液があります。

どれも保湿効果はありますが、乾燥対策をするうえで乳液を選ぶのであれば、もっとも保湿効果の高い保湿乳液がおすすめです。紫外線や化粧下地については、また別で対策を考えるようにしましょう。

 

肌の状態を良くする生活習慣

お肌の状態は、日々の生活習慣で良くも悪くもなります。お肌の赤みやかゆみを抑えるために、どうすればお肌の状態を良くすることができるのか、ポイントをまとめました。

睡眠の質を高める

お肌と睡眠には深いつながりがあります。睡眠の質を高めることで成長ホルモンが分泌され、健康的なお肌を生み出すことができるのです。

睡眠の質を高めるためには、睡眠前の行動が重要です。まずは朝、起きたらすぐに太陽の光を浴びるようにしましょう。たったこれだけの行動で体内時計がリセットされ、夜眠りにつきやすくなります。

そして夜寝る前は、1~2時間くらい前から部屋を少し暗くしておきましょう。そうすることで脳が寝る準備に入ってくれるので、布団に入ったときに深い眠りに入りやすくなります。

寝る直前には、スマホやパソコンなど、明るい画面をなるべく見ないようにしましょう。明るい光は脳を刺激して興奮させてしまいますので、質の高い睡眠の邪魔をしてしまいます。

ほかにも「夜はゆっくりお風呂に入る」「温かい飲み物を飲む」など、できるだけ脳と体をリラックスさせることを意識しておくと良いでしょう。

栄養バランスのとれた食事

健康的なお肌を維持したいのであれば、栄養バランスのとれた食事は欠かせません。私たちの体を構成しているのも元は栄養素ですし、それを生成するためにも栄養素が必要となります。栄養が不足していれば、健康的なお肌が生成されないのは言うまでもありません。

健康的なお肌を維持するためにもっとも大切なのは、お肌の細胞を構成するタンパク質です。タンパク質が不足すると、お肌の細胞が未熟になり、肌荒れや乾燥を招いてしまいます。

さらにタンパク質はお肌の細胞だけでなく、体の機能を調整するホルモンや、ウィルスなどから体を守る免疫細胞、保湿機能を持つコラーゲン、生体の化学反応をサポートする酵素など、体のさまざまな面で必要となる重要な栄養素です。

そしてお肌の生成をサポートするのは、微量栄養素と呼ばれるビタミン・ミネラルです。特にビタミンCとビタミンBは美容ビタミンと呼ばれることもあり、健康的なお肌には欠かせない栄養素です。

 

まとめ

お肌が赤くなったりかゆくなったりするのには、必ず何か原因が潜んでいます。肌トラブルを治すには、まずその原因を知ることがもっとも重要なポイントです。

しかし赤みやかゆみはさまざまな原因が考えられ、自己判断が難しいこともあります。

ほとんどは乾燥が原因ですが、中には重大な疾患の可能性もあります。もし赤みが続いて治らない場合や、範囲が広くてかゆみや痛みがひどい場合は、我慢せずに病院へ行きましょう。

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