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かかとの角質を除去してつるつる素足に!角質パックで脱皮?

歳を重ねるごとに分厚くなるかかとの角質。ストッキングが破れたり、靴下が薄くなったりするのはまだまし。もう痛くて痛くてたまらない。そんなお悩みを抱えていませんか?

かかとの角質は、もともと分厚い構造になっていますが、乾燥などが原因でさらに分厚くなってしまうことがあります。

では一体どうすれば、ガサガサのかかとをキレイにすることができるのでしょうか。

まずはガサガサかかとの原因を紐解き、改善策をご紹介していきます。かかとの角質がつるっと剥ける角質パックの紹介もあります。

 

かかとにたまる角質って何?

ガサガサかかとの原因は、角質の過角化です。過角化とは、角質が外的刺激(外からの刺激)や乾燥などによって分厚くなってしまう症状のことで、「過角症」「過角化症」「角化症」などと呼ばれています。ではそもそも角質とは一体何のことなのでしょうか。

皮膚の構造

人の皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層になって構成されています。表皮は一番外側の、目に見えている部分。真皮はその下にある組織で、肌の土台となる部分。一番下に多量の脂肪で皮膚を支えている皮下組織があります。

表皮の構造

一番外側にある表皮もまた、いくつかの層になって構成されています。この層の一番外側にあるのが「角層」と呼ばれる層です。一番下の層から細胞が生まれ、だんだんと上に押し上げられ、最終的に角層を作り、それが剥がれ落ちていくことになります(ターンオーバー)。

皮下組織

角層の構造

この角層を組織している細胞が「角質細胞」、つまり角質と呼ばれるものです。角質がレンガ状につみ重なり、角質細胞間脂質(セメントのような働きをする物質)によって結合しています。

過角化とは

ここで大事なのは、角質は表皮で生まれ、角層まで押し上げられたあと、不要になった角質が剥がれ落ちていくということです。この一連のサイクルをターンオーバーと言いますが、これが正常に行われず、角質が剥がれ落ちなかったり、角層が分厚くなってしまうことがあります。これを過角化といい、ガサガサかかとになる最大の原因なのです。

過角化の例

例えば、鉄棒を毎日していると手の皮がめくれ、マメができますよね。これがまさしく過角化なのです。他にもペンだこやバットの素振りでできるタコも同じです。同じところに継続的に刺激が与えられ、傷つき、それを修復しようとすることで角質が分厚くなります。かかとも同じで、外部からの継続的な刺激によって、角質が分厚くなることがあるのです。

 

かかとに角質がたまる原因

皮膚は人の全身を覆っていますが、どうしてかかとに角質がたまってしまうのでしょうか。かかとに角質がたまり、ガサガサになってしまう原因を見ていきましょう。

合わない靴

考えられる原因はいろいろありますが、足に合わない靴を履いていると、過角化が起こる可能性があります。かかとは体の中でも特に負担がかかる部分です。自分の体重がすべてここに乗り、歩くたびに地面と接触していますよね。

もしサイズや形が合わない靴を履いていると、なおさらその負担は増してしまいます。すると刺激の多いその部分は過角化が進み、どんどんかかとが分厚くなってしまうのです。

立ち方や歩き方が悪い

かかとの過角化は、1度や2度刺激があったからと言って簡単に悪化するものではありません。日々のつみ重ねにより、少しずつ症状がひどくなっていくのです。

立ち方や姿勢が悪いと、かかとだけに大きな負担がかかってしまうことがあります。人の立ち方や歩き方は簡単に変わるものではないので、そのつみ重ねによってガサガサかかとになることは多いようです。

裸足やサンダル

海やプールを頻繁に訪れる方は、ガサガサかかとの経験があるかもしれません。一般的な靴はだいたい底にクッションが入っており、足の負担をやわらげてくれる構造になっていますよね。

しかし裸足やサンダルで歩く場合、かかとにクッションとなるものがありません。地面やサンダルとの摩擦も大きく、非常に過角化しやすい状況なのです。紫外線も過角化の原因になるので、頻繁に海やプールを訪れる方は注意しておいたほうがいいかもしれません。

乾燥

皮膚はもともと優れた保水力を備えています。何らかの理由によりその機能が衰えると、皮膚は簡単に乾燥してしまいます。乾燥した肌は角質がめくれ上がり、荒れた状態になります。刺激にも弱くなり、ターンオーバーも乱れてしまいます。

ガサガサかかとの原因は、主に今まで紹介した外部からの刺激、そして乾燥です。乾燥した皮膚は、少しの刺激でも傷になりやすく、それを修復するたびに過角化が進んでしまうのです。

かかとが乾燥する原因は様々ですが、季節や気候による乾燥、保湿不足による乾燥、栄養不足、血行不良などが考えられます。「過角症→乾燥→過角症の悪化→乾燥」という悪循環に陥っている可能性もありますので、しっかりとクリームで保湿ケアや角質除去ケアを行う必要があります。

水虫

ガサガサかかとの原因として見落とされがちですが、水虫である可能性もあります。特にかかとの水虫はかゆみがない場合もあり、気付いていない人もたくさんいるようです。

かかと水虫の症状はさまざまなので、自分で判断するのは非常に難しいです。かかとが乾燥して白い粉がふいている場合、水虫の可能性が高いです。冬場はかかとが乾燥しやすいのですが、夏場でも同じ症状が出るようなら水虫を疑ったほうが良いかもしれません。

もし他の部分に水虫がある、かかとにかゆみがある、家族に水虫の人がいる、という場合はかかと水虫の可能性が高いので、まずは病院(皮膚科)に行って検査を受けてみてください。

 

かかとの角質ケア方法

ガサガサかかとの原因を見てきましたが、次はそのケア方法を確認していきます。治すには時間がかかりますが、丁寧にケアを続け、原因を取り除いていけば、いずれキレイなかかとを手にいれることができるでしょう。

保湿

まずは何よりも大切な「保湿」を丁寧に行ってください。乾燥していると、少しの刺激でダメージを負い、過角化が進んでしまいます。反対に水分が多く含まれていると、細胞の強度が高まり、ある程度の刺激には耐えることができるようになります。(水分を含んだ若い葉と、パリパリに乾燥した枯れ葉、前者のほうが柔軟性や弾力があって強いですよね。)

症状がまだ緩やかな場合、保湿クリームを塗るだけで簡単に治ってしまうこともあります。症状がひどい場合は、まずは不要な角質をスクラブなどで落とし、それと並行して専用のクリームで保湿を行う必要があるでしょう。角質除去については次の章で詳しく解説しています。

オイル

保湿で水分を補うだけでなく、上質な油分を塗ってあげるとさらに効果的です。毎日継続して塗ってみましょう。

おすすめは、人の皮脂と似た成分である「ホホバオイル」です。ホホバオイルは角質を柔らかくする効果があるとされており、保湿ケアと合わせてホホバオイルを塗ってあげるとより効果的です。

ちなみにホホバオイルには「ゴールデンホホバオイル(無精製)」と「クリアホホバオイル(精製済)」があります。ゴールデンホホバオイルは純度の高い高価なオイル。クリアホホバオイルは、ゴールデンホホバオイルに比べて匂いが抑えられており、比較的安く手に入ります。

ただクリアホホバオイルは加熱処理をしているので、有効成分が失われている可能性もあります。もし「匂いは我慢できる」「予算にも余裕がある」という方はゴールデンホホバオイルを。安く気軽に使いたいという場合はクリアホホバオイルを選んでみましょう。

マッサージ

さらに血行をよくするために、オイルを塗るついでにマッサージもします。足首からつま先にかけて血流を流してあげるイメージで、優しく揉んであげましょう。

ポイントは、親指で優しくゆっくりと押してあげること。かかとからつま先に向かって、ゆっくりと滑らせていきます。特に症状のひどいかかと部分は優しく、できるだけ刺激にならないようにゆっくりと行います。

かかとのマッサージだけでなく、足全体もマッサージをしてあげましょう。足全体の血行が良くなることで、かかとの症状も改善されることがあります。足の指の隙間、足の側面、足の甲、足首、一か所ずつ丁寧に行います。

足を温めることで血行が良くなりますので、マッサージが終わった足から順番に靴下を履いておきましょう。足を冷やしてしまうと、せっかくしたマッサージの効果が半減してしまいます。

靴のサイズや形を合わせる

靴なんか関係ないと思うかもしれませんが、かかと美人になるには非常に大切なことです。靴は毎日履くものですから、そのサイズや形が合っていないと、かかとへの負担は非常に大きなものとなります。

足のサイズも定期的に計り直し、自分に合った靴を履くようにしましょう。毎日足に負担のかかるヒールを履く人は、たまにはペタ靴を履き、足を労ってあげましょう。

 

かかとの角質を除去する方法

かかとの過角化が悪化している場合、保湿だけでは間に合わないことがあります。ガサガサで痛みがあり、ひび割れ、ストッキングのやぶれ等が頻繁に起こる場合、かかとの角質を除去してあげましょう。その方法はいくつかあるので、順番にご紹介していきます。

スクラブ

スクラブとは、細かい粒子のことです。スクラブクリームは、細かい粒子が入ったクリームで、不要な角質を除去することができます。顔に使うスクラブ洗顔もあり、繊細な個所にも使うことができる優れものです。ただし分厚い角質をゴッソリ落としたいときにはあまり効果がありません。

スクラブにもいろいろな種類があります。顔の場合は刺激が比較的少ない「シュガースクラブ(砂糖)」や「ジェルスクラブ」、かかとの場合はしっかり落とせる「ソルトスクラブ(塩)」などがあります。

スクラブは、この後紹介する「やすり」でケアするよりも肌に優しく、初めてでも取り組みやすいケア方法です。かかとのガサガサが気になる方は、まずスクラブから始めてみてはいかがでしょうか。

専用のやすり

かかとにはかかと専用の、角質除去用「やすり」があります。一般的な紙や金属のやすりではなく、プラスチックなどの柔らかい素材でできていることが多いのが特徴です。

やすりは繊細な肌には大きなダメージとなってしまうのですが、悪化して極限まで分厚くなったかかとの角質にはちょうど良い硬さです。やすりは角質をそのまま削ってしまうので、やりすぎには注意しなければいけません。お風呂では皮膚がふやけてしまい、必要な角質まで落としてしまうので、なるべく乾いた肌で行いましょう。

電動角質リムーバー

電動角質リムーバーとは、かかとに当てるだけで角質が簡単に落ちてしまう美容器具です。ヘッド部分ににローラー状になったやすりがついており、それをかかとにあてます。するとそのローラーが電動で回転し、角質をどんどん削り落としてくれるのです。

こちらも真皮まで削ってしまわないよう、やりすぎには注意が必要です。ただ手軽で簡単に角質を除去できるので、かかとのガサガサがひどい場合、1台ぐらい持っていてもいいかもしれません。金額はおよそ3~4千円程度です。(高級なものもあります。)

角質パック

角質パックは、かかとの角質を除去する成分が入ったパックです。パックと言ってもいろんなタイプがありますが、有名なのは靴下タイプ。ビニールの靴下の中に特殊なジェルが入っており、それを履いて放置するだけ。するとその成分が角質を剥がし、ごっそり落としてくれるのです。

軽石はNG

昔からかかとの角質除去に使われていた「軽石」。こちらも手軽に角質を削れるアイテムとして、広く普及しています。ただ軽石は、専用のやすりよりも目が粗い場合が多く、かかとを痛めやすくなっています。

さらに軽石には無数の穴があいていますが、ここに雑菌が繁殖してしまいます。雑菌が繁殖している軽石で皮膚をこすってしまうと、そこから雑菌が侵入、繁殖し、肌荒れや水虫、乾燥や炎症の原因となってしまいます。

もしどうしても軽石を使いたいということであれば、かかと専用の上質な軽石を使うようにしましょう。100均などで売っている軽石はなるべく避けたほうが無難です。そして、定期的にしっかりと洗浄、殺菌を忘れないようにしましょう。

 

角質パックはホントにとれる?

テレビや雑誌で「角質が気持ち良いほど落ちる!」と話題になっている角質パック。脱皮したように角質がめくれている写真を見かけて、びっくりした人もいるのではないでしょうか。

角質パックで、本当に角質がそんなに落ちるものなのでしょうか。そんな疑問に答えるべく、角質パックについて調査をしてみました。

角質パックは確実にキレイになる

角質パックをすると、足がキレイになるのは確かなようです。スクラブややすりと違い擦らないので、かかとへのダメージは少ないうえ、化学反応によって全体のムダな角質がキレイに落ちてしまうのです。

もちろん体質にもよるので個人差はありますが、人によっては脱皮をしたように角質の皮がキレイにむけてしまうこともあるようです。

すぐに角質が取れるわけではない

角質パックをしても、その場ですぐにキレイになるということはありません。1度パックをしてから完全にキレイになるまで、だいたい5~7日程度かかります。その間ポロポロと角質が落ちていきますので、靴下が汚れてしまうこともあります。

角質がなければ剥がれない

もともと不要な角質が溜まっていない場合、角質パックをしてもほとんど効果はありません。むしろ健康的な皮膚がダメージを受けてしまうため、足の負担になることもあります。

基本はスクラブを行い、毎日の保湿ケアで少しずつ角質をキレイにしていく。それが間に合わないぐらい悪化していて、どうしようもないときに角質パックを使うという方法を取りましょう。

やり過ぎに注意

先ほども言ったように、角質パックは不要な角質が溜まっていなければ、やっても意味がありません。一度角質パックをすると不要な角質は剥がれ落ちるので、短期間で何度もやるのは足への負担が増えるだけです。

角質が溜まるのは、基本的には長い時間がかかります。角質パックをやるなら、最低でも3ヶ月は間をあけたほうが良いでしょう。商品によっては、6ヶ月程度の期間を推奨しているものが多くなっています。

 

まとめ

日に日に分厚くなるかかとの角質。ひどいときは乾燥がひどく、ひび割れてしまい、とてもツライ思いをしているのではないでしょうか。

ガサガサかかとは簡単に治せる症状ではありませんが、毎日のケアで改善することはできます。

まずは日々の生活習慣、食生活、睡眠などを見直し、立ち方や姿勢など、かかとに負担をかけていないか自分で自分を観察してみましょう。

そうすることで、自分の症状に合った改善策が見えてくるのではないでしょうか。

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