まぶたのたるみと目の下のたるみ。老け顔を解消してすっきり目元へ

「お肌のたるみが気になってきた」
「最近なぜか、老けて見られることが多い」
などとお悩みではありませんか?
特にまぶたや目の下はたるみやすい場所で、老け顔にも見られるためとても気になりますよね。
肌のたるみは歳のせいだと諦めていませんか?実は、まぶたのたるみは病気の可能性もあるこわい症状なのです。
もちろん老化によるたるみの可能性もありますので、気になる方はチェックしてみてください。
まぶたのたるみができる原因
はじめに、どうしてまぶたに「たるみ」ができてしまうのか確認していきたいと思います。原因がわからないままだと、解消できたとしてもまた同じことを繰り返し、再発してしまう可能性があります。心当たりのある方でも、一度は目を通しておきましょう。
乾燥などによる表皮のたるみ
皮膚の表面にある「表皮」はとても薄く、乾燥などが原因でたれてしまうことがあります。この場合そこまでひどいたるみになることはなく、食生活の改善、洗顔方法の改善、正しい保湿ケアなどによって簡単に改善することが可能です。
真皮の乾燥は危険
保湿ケアを怠っていると、どんどん乾燥が進み、表皮を支えている真皮層の保湿成分まで失われてしまうことがあります。真皮層には、コラーゲン繊維、エラスチン繊維があり、その繊維の隙間を埋めているヒアルロン酸などで構成されています。
これらの組織が崩れることで、まぶたを支える力がなくなり、重力に負け、お肌がたれてしまうのです。この場合、表皮のたるみと違って大きくたれ下がってしまう可能性があります。改善も難しいため、できればこの状態になる前に対策をしたいところです。
まぶたがたれる病気「眼瞼下垂(がんけんかすい)」
もっとも気をつけなければいけないのが、眼瞼下垂(がんけんかすい)と呼ばれる症状です。老化だと思って放置していたら、実は眼瞼下垂だったということも多々あります。眼瞼下垂は先天性、後天性があり、歳をとってから発症することも多いため、老化によるまぶたのたるみと混同されがちです。
眼瞼下垂の原因はさまざまで、長期的なハードコンタクトレンズの使用、花粉症やアトピーなどによって目をこすってしまう、さらには腫瘍ができることで垂れてしまうなど、他の病気が原因で起きる可能性もあります。
- まぶたが重たい
- 前が見えにくい
- 視界が暗い
- 肩こりがひどい
- 頭痛がする
- まぶたが頻繁に痙攣する
という症状がある場合、眼瞼下垂の可能性があります。その場合、スキンケア以外が原因になっている可能性があるので、早めに病院で治療を受けましょう。
眼精疲労によるまぶたのたるみ
スマホやパソコンなど、目をよく使う仕事をしていると、眼精疲労によってまぶたが垂れてしまうことがあります。
目の疲れが蓄積してくると、眼瞼下垂につながる近視や乱視、ドライアイなどの症状があらわれます。特にドライアイは、まぶたがたれさがる眼瞼下垂だけでなく、白内障や緑内障、視力の低下など、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。
さらに目に疲れがたまると、まぶたを持ちあげる筋肉の伸縮性が悪くなり、おでこからまぶたを持ちあげようとしてしまいます。それがクセになり、まぶたを持ちあげる動作を忘れてしまい、筋肉が衰えることで慢性的なまぶたのたるみにまで進行してしまいます。
- まぶたが重たい
- 目が痛い
- 目が乾燥する
- まぶしい
- 細かい文字を見るのがつらい
- ピントを合わそうとすると頭が痛くなる
などの症状があるときは、目の使い過ぎによる眼精疲労の可能性があります。症状が気になったときは、なるべく早く病院で検査をしてもらいましょう。
目の下のたるみができる原因
目の下のたるみは、まぶたのたるみと違い、老化現象であることがほとんどです。ただし「乾燥」や「筋肉の衰え」などによるたるみもあるため、ある程度は自力で予防・改善することができます。まずは目の下にたるみが発生する原因を、ひとつずつ確認していきましょう。
加齢による活性酸素の増加
人は歳をとると、なぜ老いていくのでしょうか。その原因はまだ完全には解明されていませんが、多くは「活性酸素」の影響だと言われています。活性酸素とは、体内で酸素を変換する際に、ごくわずかに発生する酸化力の強い物質のことです。
活性酸素は、白血球などの免疫機能の一部としてウィルスなどを攻撃し、体を守る働きをしています。しかしその数が増えすぎると、無関係の細胞まで攻撃してしまい、細胞が弱ってしまう(老化する)ことになるのです。
活性酸素に攻撃された細胞は元には戻らず、歳をとるごとに、弱っている細胞が蓄積していきます。そして皮膚の薄い目尻や目の下などの細胞が弱り、老化現象のひとつとして「たるみ」が発生します。
肌の乾燥で組織が崩れる
まぶたと同じく、目の下も乾燥が進行することでたるみが発生します。お肌にはもともと、優れた保湿機能が3つ備わっています。ひとつは水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」。そして角質の間を埋め尽くしている「角質細胞間脂質」。角質を構成する「天然保湿因子」です。
この機能が何らかの理由により失われると、お肌は水分を維持することができず、乾燥肌になってしまいます。お肌が乾燥すると肌細胞の組織がもろくなり、脂肪の重さが重力に負けて垂れさがってしまうのです。
特に皮膚の薄い目の周辺はその傾向が強く、目の下だけではなく目尻なども垂れてしまうことが多いようです。
紫外線による細胞へのダメージ
紫外線が有害であるということは、今や多くの人にとって常識となっています。しかし紫外線の本当の怖さを知っている人は、そう多くありません。紫外線は、皮膚の表面にある表皮を通り、真皮層にまで到達します。
真皮層にあるのは、「コラーゲン」や「エラスチン」と呼ばれる保湿機能を備えた網目状の繊維、そしてその繊維の隙間を埋めるように「ヒアルロン酸」が肌を支えています。この保湿機能を備えた組織を生み出しているのが「線維芽細胞」と呼ばれる細胞です。
紫外線は真皮層にある線維芽細胞にまで到達し、ダメージを与えます。線維芽細胞が衰えると、コラーゲンなどの組織が生成されなくなってしまい、細胞全体の収縮、乾燥、そしてシワやたるみへとつながります。
表情筋の衰えによるたるみ
人の顔には、前頭筋、頬筋、口輪筋、頤筋など、30種類以上の筋肉が集まっています。それらの筋肉を細かく動かすことで、人はさまざまな表情を作り、感情を表現したり、コミュニケーションをとることができているのです。
表情筋の中でも、目の下のたるみと大きく関係しているのが、目の周りを囲んでいる眼輪筋(がんりんきん)と呼ばれる筋肉です。
眼輪筋が、紫外線や乾燥、表情筋の運動不足になどによって衰えると、目の下のたるみ、まぶたのたるみ、目尻のシワなどにつながります。普段人と話す機会がなく無表情でいることが多いと、表情筋が衰え、目の周りの肌トラブルをまねいてしまう可能性があります。
眼窩脂肪のふくらみ
眼窩(がんか)脂肪とは、目の周りにある脂肪のことです。老化による細胞の衰えや眼輪筋の衰えなどによって眼球を支える力が弱くなり、眼球を支えている脂肪を圧迫することで、目の下の脂肪がふくらんでくる症状です。
眼窩脂肪がふくらんでくると、さらにその下にへこみができて黒いクマが発生することもあります。若くハリのある肌であれば「涙ぶくろ」として魅力のひとつにもなりますが、潤いが失われ、ハリのない眼窩脂肪は「目の下のたるみ」にしかなりません。
たるみを解消する方法
目の周りがたるんでいると、どれだけ肌ケアをしていても老け顔に見られます。反対に言うと、しっかり対策をしてたるみを予防・解消できていれば、顔の若返り、アンチエイジングができるということです。
たるんでしまったお肌にも大切な保湿ケア
目元のたるみだけでなく、多くの肌トラブルは「乾燥」が原因となっています。正しい保湿ケアをし、乾燥対策をすれば、まぶたのたるみ、目の下のたるみ、目尻のシワ、ニキビなども予防・改善することが可能です。
大切なのは、自分にあった基礎化粧品を選ぶこと。そして正しい洗顔と、毎日の丁寧な保湿ケアです。お肌を傷つけない優しい洗顔をし、自分に合った化粧水やクリームでしっかり乾燥を防ぎます。
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真皮層を守る紫外線対策
紫外線は表皮を通り、真皮層にまで到達します。そしてコラーゲンやヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞がダメージを受け、目の周りのたるみを引き起こしてしまいます。紫外線対策は肌のトラブル対策の基本ですが、特にたるみが気になる方は気をつけておきましょう。
紫外線対策として有効なのは、UV(紫外線)カットの日焼け止めクリーム、ファンデーションなどです。完全に防ぐことはできませんが、帽子や日傘も有効です。外出の際は、なるべく直射日光を避けて歩くことを意識するだけでも、長期的に見るとお肌を守ることにつながります。
薄いメイクを心がける
目の周りの皮膚は、他の部分に比べてとても薄いのが特徴です。1日に1万回以上もまばたきをするため、皮脂腺が少なく、血行も悪くなりやすい部分なのです。間違った洗顔や紫外線などによって、目の周りの細胞はすぐに壊れてしまうので、とにかく優しく保護してあげることが大切です。
しかし、目元はそもそも負担がかかりやすい場所です。濃いメイクも、それを落とす強力なクレンジングも大きな負担となってしまいます。目元のたるみを隠すための「濃いメイク」ではなく、たるみを解消するための「薄いメイク」を心がけてみましょう。
眼精疲労はたるみの元
私生活、学校、仕事、趣味、目の疲れは毎日蓄積していきます。スマートフォンやパソコンの見すぎ、度の合わないメガネやコンタクトレンズなど、昔と比べて目を使うことが多くなり、眼精疲労による体調不調や肌トラブルが年々増加しています。
目の疲れを感じたときは、まずはできるだけ目を休めることが大切です。蒸したタオルを目の上にあてると、目の筋肉がほぐれ、疲労解消につながります。
蒸しタオルは、濡れたタオルを電子レンジ(500w)で1分程度あたためるだけで用意できます。あたため直後は非常に熱くなっていることがあるので、くれぐれも火傷には注意しましょう。(蒸しタオル後は保湿も必要です)
目の筋肉は、近いところに焦点をあてると収縮し、遠くを見ると弛緩します。それを利用し、わざと遠くを見ることで、目の筋肉を弛緩させ、緊張をほぐすという解消法もあります。目を酷使したあとはなるべく遠くを見て、目の筋肉をほぐしてあげましょう。
生活習慣の改善で目元から健康に
生活習慣が乱れると、ホルモンバランスが崩れたり、お肌のターンオーバーが乱れたり、目の周辺の筋肉や細胞に疲労が蓄積し、たるみやシワなどの肌トラブルにつながります。
中でも特に気をつけたいのが、「食事」と「睡眠」です。目が疲れているときも、栄養バランスの良い食事と質の高い睡眠によって、ほとんどは回復してしまいます。無理なダイエットや偏食はせず、「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」を意識して摂るようにしましょう。特にビタミン類は、目の疲れをとるための重要な栄養素となるので、不足しないように注意が必要です。
質の高い睡眠をとるためには、朝の始まりが大切です。起きたらすぐに朝日を浴び、体内時計をリセットします。そうすることで、生体リズムや睡眠をコントロールする脳内物質「セロトニン」が分泌されやすくなります。
このリズムをコントロールすることで、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」が寝る時間にしっかり分泌され、質の高い睡眠をとることができるのです。
マッサージでたるみを解消
たるみは肌細胞の老化や乾燥などが原因ですが、それを解消するために、マッサージやツボ押しも効果的です。血行不良を解消することで栄養が行き渡り、細胞が活性化したり、乾燥を予防できたりします。
眼精疲労もマッサージによってある程度解消できるので、一日の終わりにやってみると良いでしょう。マッサージのやり方については、次の章で詳しく解説をしています。
たるみを解消するマッサージ
では実際に、たるみを解消するマッサージの方法をご紹介します。主に血行促進や疲労回復のツボを優しく押していくマッサージです。特に目のまわりの皮膚は薄いため、強く押し過ぎないように注意しながら行いましょう。刺激を緩和させるため、オイルなどを使うのも良いでしょう。
魚腰のツボで疲労回復
まゆ毛のちょうど真ん中に「魚腰(ぎょよう)」と呼ばれるツボがあります。まゆ毛の真ん中なので「眉中(びちゅう)」と呼ばれることもあります。このツボは、目の疲れを回復させ、視力回復やドライアイの解消にもつながるとされています。
このツボは神経に近いため、少しの力でも大きな痛みを感じるはず。あまり強く押さず、優しく押してあげることがポイントです。10秒ほど押して、ゆっくり離す。これを1日3回程度繰り返してあげましょう。
球後のツボで血行改善
目の周辺組織が血行不良になっていると、栄養が行き渡らず、さらにリンパの流れも悪くなるため老廃物がたまり、まぶたのたるみや、目の下のたるみにつながります。球後(きゅうご)は、目の周辺組織の血行不良を改善し、リンパの流れを改善することで老廃物を流すことができるツボです。
球後の位置は、目の下真ん中から、指一本外側にあります。ちょうど骨ばっている部分の少し上あたりに位置するはずです。ここを先ほどと同じように、優しく押してあげましょう。
魚腰よりは痛みを感じることはないはずですが、皮膚が繊細であることに変わりはありませんので、優しく押すことを意識しておきましょう。こちらも10秒を1セットとし、1日3セット程度で効果が期待できます。
たるみができやすい日常生活
規則正しい生活習慣を心がけるのは基本的なことですが、他にも注意すべき点は多々あります。たとえば、お酒の飲み過ぎや、タバコなどの悪習慣によるお肌のたるみです。
老化の原因となる「活性酸素」は、体内で少しずつ発生し、排出されていきます。しかしタバコを吸うことで活性酸素が大量に生成されてしまい、お肌のたるみやシミ、シワなどの肌トラブルをまねいてしまう可能性があります。
さらに毎日お酒を飲み過ぎていると、肝臓の疲労が蓄積していきます。するとそれは食事の吸収や分解にも影響があらわれ、お肌のトラブルにつながることになるでしょう。
まとめ
お肌のたるみは、乱れた生活習慣が原因であることがほとんどです。
正しい洗顔、保湿ケアを行い、栄養バランスのとれた食事、質の高い睡眠などを心がけていれば、ハリのあるお肌を長く維持することができるでしょう。
ただし目のまわりのたるみは、「眼瞼下垂」や「眼窩脂肪」など、特殊な症状が発生している可能性もあります。
目が開きにくい、まぶたが重たい、目の下のたるみがひどい、などの症状が気になる場合、早めに病院で診察を受けることも視野に入れておきましょう。
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