ホントに青汁はダイエットに効果があるの?【間違った方法で失敗しない青汁ダイエット】
野菜不足が心配という方の強い味方といえば青汁。健康に良いだけではなく、多くの原材料が国産という安心感から、いまや定番の商品となりましたね。
そんな青汁には、ダイエット効果もあると言われていますが、本当に青汁でダイエットができるのでしょうか?
もし、ダイエットできるとしたらどのような方法で結果を出せるのでしょうか?今回は、そんな青汁ダイエットの疑問についてご紹介したいと思います。
青汁がダイエットにいい理由
皆さんもご存じの青汁。この青汁がなぜダイエットにまで効果があるのでしょうか?その謎を解明するカギは青汁の材料である大麦若葉にあります。
青汁のヒットとともに、その名を広めた大麦若葉。それまでは、あまり知名度の高いものではなかったため、大麦若葉がなんとなく体に良い事は知っていても、その効果まではよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
実は、この大麦若葉には驚きのダイエット効果がたくさんあるのです。その代表が、他の食品に比べても群を抜いて多い食物繊維量。その量は、なんと100g中に45g。食物繊維の多い食品として名の高いごぼうは100g中に3.4gですから、およそ13倍もあるのです。
しかも、この大麦若葉に含まれる食物繊維は水溶性。水溶性の食物繊維は、不溶性の食物繊維と比べてもダイエットに良い事ばかり。
そんな、水溶性の食物繊維の効果は、
・炭水化物や糖質の消化を助け、吸収を抑える
・コレステロールの体内への吸収率を抑え排出を促す
・血糖値の急激な上昇を抑える
・腸内環境を整える
・老廃物を排出する
・善玉菌を増やす
・満腹感の持続
・ミネラルの吸収を助ける
と、痩せたい方にとって魅力的なものばかりなのです。血糖値の急激な上昇を抑えてくれる大麦若葉は低糖質ダイエットをしている方の強い味方にもなりますね。
さて、1日の食物繊維の目標摂取量は、18歳から69歳までの成人男性で1日に20g以上、女性は18gです(厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」参照)。
この量の食物繊維をとるには、食物繊維を多く含む「ごぼう」でも男性で1日に4.7本、女性は3.4本も食べなくてはいけません(ごぼう1本150gで計算)。
ごぼうだけで食物繊維をとるわけではありませんから大げさにはなりますが、この量のごぼうを食べようと考えたら3食全てごぼう料理になってしまいますね。
この問題を解消してくれるのが、まさに青汁。大麦若葉の豊富な繊維量で1日の食物繊維の目標摂取量を効率よくとる事ができるのです。
また、青汁の成分でもあるビタミンBには、炭水化物の代謝を促進させ、脂肪燃焼を促す力がありますので、こちらもダイエットをサポートしてくれます。
青汁ダイエットの方法
青汁ダイエットの方法は、いたって簡単。普段の食事をバランスの良い物にして、そこに青汁をプラスするだけです。この際、ダイエットの目的によって青汁を飲むタイミングが変わってきます。
低糖質ダイエットの補助としたい方は、食前(できれば30分前)に青汁をのむことで、食事による血糖値の急激な上昇を抑え、満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防げます。
便秘が気になる方は、朝食前に飲むことで腸に働きかけ便通を促します。
気をつけたい点は、ムリに置き換えダイエットの代用品とし飲まないことです。
青汁は、置き換えダイエット食品のように、全ての栄養素を補えるものではありません。
青汁の主な成分は食物繊維・ビタミンA・ビタミンB・ビタミンC・ミネラル・カリウムです。
一方、置き換えダイエット食品の多くには、人が1食に必要とされる、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどの多くの成分がバランスよく入った上でカロリーを低く抑えています。
また、空腹感を感じないように満腹感を得られる工夫をされているものも多いです。
青汁で置き換えダイエットをした場合、空腹感によるリバウンドの可能性や、栄養不足になる可能性が増えてしまいます。
食べ過ぎてしまった翌日の1食を青汁にするなど、カロリーの調整として飲むなら良いですが、継続的な置き換え代用品にするのはやめましょう。せっかく始めたのに挫折してしまってはもったいないですよね。
普段の食事をバランスの良い物にした上でのダイエット補助食品として活用してください。
青汁ダイエットの効果
皆さんは、便秘にも種類があるという事はご存じでしょうか?便秘は大きくわけて以下のような4種類があります。
・腹筋の低下による便秘
・食事の量が少ないことによる便秘
・慢性的に便意を我慢する事により起きる便秘(不定期的な排便)
・便がかたい事により起きる便秘
その中で、大麦若葉の水溶性食物繊維が効果を発揮してくれる便秘は、排便が不定期的な便秘と硬い便による便秘です。
逆に、腹筋の低下による便秘と、食事の量が少ないために起きる便秘には、あまり効果がありません。このタイプの方は、不溶性食物繊維を積極的にとりましょう。
不溶性食物繊維の多く含まれる食品は、いんげんまめ、おから、あずき、大豆、みそ、ごぼう、菜の花、たけのこ、かぼちゃ、ホウレンソウ、さつまいも、しらたきです。ごぼうは、水溶性、不溶性の食物繊維を多く含んだ万能選手です。
食物繊維は、水溶性、不溶性によって効果のある便秘が違うことからも分かるように、種類によって働きが違います。
不溶性食物繊維は、腸内の有害物質を吸収して排出を助けてくれます。
しかし、不溶性食物繊維には困った点も。それは、有害物質だけでなく、体に必要な成分まで吸収して排出してしまう点。特にカルシウムは排出されやすくなってしまいますので、少しだけ扱いに注意したい食物繊維です。
この二つの食物繊維は、片方だけをとれば良いという訳ではありません。不溶性2:水溶性1が理想の摂取配分です。
普段の食事に不溶性食物繊維の多い食品を取り入れながら、青汁を飲む事で理想的なバランスで食物繊維をとることができます。
ちなみに、1日の食物繊維目標摂取量は、18歳から69歳までの成人男性は1日に20g以上、女性は18gとされていますので、
男性の場合は、不溶性食物繊維を約13g、水溶性食物繊維を7g
女性の場合は、不溶性食物繊維を約12g、水溶性食物繊維を6g
とることが理想です。
青汁ダイエットの注意すべきポイント
青汁ダイエットは、健康な体作りや、体重の軽減を助けてくれますが、青汁でもサポートできないのが運動です。
食事だけのダイエットでは、体脂肪は減りませんし、ストレスもたまりやすくなってしまいます。
そんな問題を解決してくれるのが運動。運動には体脂肪を減らすだけでなく、ストレスを発散してくれる効果があるという事はご存じですか?
好きなものを食べられないストレスを運動で上手に発散してキレイに痩せる。ダイエットに良いとされる食事と運動にはこんなに効率的な関係があるのです。
でも、運動はやっぱり苦手という方は、スポーツをやってみてはいかがでしょうか?
そこで、ダイエットも可能な消費カロリーの多いスポーツをご紹介します。
<サッカー>
女性でも身近になったサッカー。ボールを追ううちに数キロ走ってしまう人もいるこうりtのようなスポーツです。1時間で男性509kcal、女性396kcalの消費量です。
<クロール>
カロリー消費量の王様なのでご紹介しておきます。1時間で男性は1337kcal、女性は1039kcalです。他に大差をつけて、消費カロリーランキング1位です。
<階段昇り>
普段の生活に取り入れやすい階段昇りは、男性は1時間に478kcal、女性は371kcalです。エスカレーターやエレベーターをやめて階段に変えても良いですね。
<スノーボード・バドミントン・テニス・空手・スキー・バレーボール・フットサル・剣道>
ウィンタースポーツとして定着したスノーボード。バランスが必要となる為、体幹を鍛えながらできる有酸素運動。好きな方にとって楽しみながらカロリーを消費できる最高のスポーツ。1時間で男性は466kcal、女性は346kcal消費できます。
バドミントンも、スノーボードと同消費カロリー。価格も安く、少しのスペースで出来る気軽さも良いですよね。本気でやれば無酸素運動で引き締まった体、楽しみながらやれば有酸素運動で脂肪を燃やしてくれます。
ハードに見えるテニスも同消費カロリーです。テニスは全身を使う有酸素運動で楽しくダイエットできます。コートを借りるのは難しいという方は、壁打ちやエアテニスを楽しんで下さい。
その他、空手やスキー、バレーボール、フットサル、剣道も同消費カロリーです。
皆と楽しんでできるスポーツなら、1時間でも楽しく続けられますね。
参照:http://diet.netabon.com/diet/basic/calorie_ranking.html
また、青汁ダイエットは置き換えダイエットのように短期間で急激にやせるものではありません。
結果がでるには1カ月ほど継続する必要があります。少しでも早く結果を出したいという方は、スポーツを週に2~3回程とりいれることでダイエットの成果を実感できるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?青汁の水溶性食物繊維は、血糖値の上昇を抑え、便秘に効き、満腹感も得られるまど、さまざまなダイエット効果があるという事がわかりました。バランスの良い食事のサポート食品として青汁を活用していただき、皆さまに健康なダイエットをしていただけたら幸いです。