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肌の糖化はたるみの原因!糖化を改善するスキンケア法

肌の糖化

肌の「糖化」という状態をご存知ですか?なんだか耳慣れない言葉ですよね。健康志向の昨今、糖質ゼロや糖質オフといった商品がたくさん発売されています。

糖質は体を動かす原動力ですが、増えすぎると変化して「糖化」。私たちの体に大きなダメージを与えます。

美容面においては肌を老化させる犯人と言われています。

本記事では糖化の正体と原因を探り、対抗策をご紹介します。

肌の外と体の内側からのケアを意識して、美肌の大敵である「糖化」と徹底抗戦しましょう!

 

肌の「糖化」ってなに?

人の体の健康維持に必要な三大栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質です

その内、炭水化物は糖質と食物繊維でできています。糖質は体を動かすエネルギーに使われたり、細胞の隅々まで栄養を運んだりする役割を持っています。

体に必要な栄養素ですから、糖質はたくさん摂取した方が良いと思いますよね?

適量を超えた糖質は血糖値の上昇を招き、その上がった血糖値を下げるため、インスリンというホルモンが膵臓から分泌されます。

暴飲暴食などで血糖値の上昇が続くと、インスリンをたくさん出し続けた膵臓は疲れてしまいます。そしてインスリンを出すのをやめてしまうのです。インスリンの減少により血液中には余分な糖質が増え、増えた糖質は中性脂肪になります

このように肥満や糖尿病の予防のため、糖質の摂り過ぎに気をつけなくてはいけません。
店頭で見かける「糖質〇%オフ」や「糖質ゼロ」をうたい文句にした商品は、そういった健康志向の強まりによって生まれました。

この糖質は美容においても悪影響をもたらすことが分かっています。
それが、お肌の「糖化」です。

肌が糖化するという現象は、たくさん摂取した糖質を体の中で消費しきれず、余った糖が体内のたんぱく質と結びつき、糖化したたんぱく質に変化することを言います。

初期の糖化状態でしたら、血糖値が下がることによってたんぱく質も正常に戻ります。

しかしながら、血糖値が高い状態、すなわち血液の中に糖がたくさんある状態が長時間続くと糖化したたんぱく質は劣化します。これがAGE(終末糖化産物)という物質を生み出します。

このAGEがいけません。細胞を老化させ、黄ぐすみやたるみを作る悪玉物質です。シワの原因にもなります。砂糖を長時間放置しておくと、ガチガチに固まりますよね?その状態が肌奥で起こるわけです。

炭水化物のかたまりである食パンは焼くと茶色になります。たんぱく質が熱で糖に変化して変色するのです。肌のくすみやシミの原因になるというのはそういう理由からきているのです。

 

肌が糖化する原因

糖化の原因

美肌を作るのに欠かせないコラーゲンはたんぱく質の一種です。このコラーゲンがAGE(終末糖化産物)になってしまうのですから、肌は硬くなり弾力を失います。スカスカになった肌奥の細胞は水分不足を招き、シワやたるみを作ります。

AGEは体内で余った糖がたんぱく質と結びついてできたものの最終劣化形態で、全ては血糖値の上昇から起こります。血糖値の上昇度合いを示す数値がGI値です。GI値の高い食品は血糖値が上昇するスピードが速いということになります。

GI値の高い食品は血糖値を急激に上昇させ、インスリンの過剰分泌を引き起こし、血中脂肪を蓄えます。精米やパスタ、ケーキやチョコレートがGI値の高い食べ物の代表白砂糖や白砂糖で作られたお菓子も高いです。

摂取量が増えれば肌が糖化するだけでなく、健康にも害を及ぼします。

体内で作られるAGEだけでなく、高温で調理した食材は最初からAGEを含んだ状態で体内に入ります。特にキツネ色レベルまで焦げたものはAGEがたっぷり。焦がした食材は口にしない方が良いでしょう。

ベーコンやソーセージなどの燻製食品は製造過程において、高温で調理されています。すでにAGEがたくさん入った状態で販売されているわけです。最初からAGEを大量に含んだ食材を体内に取り入れると、体中に糖化が広がります。

紫外線も悪影響を及ぼします。たんぱく質は熱にさらされると変色します。日焼けはそれだけで細胞を糖化させる原因になります。シミができやすくなるのは言うまでもありません。

 

肌が糖化するとどうなる?

現代の日本人は米やパン、パスタなど、糖質摂り過ぎ生活が習慣化しています。

ここでしっかり見直しておかないとどうなるかをお話ししましょう。

たるみ、しわ

糖化が進んだ肌奥のコラーゲン細胞は固まり、もろくなります。できた隙間からは水分がどんどん蒸発し、肌の弾力は失われ、しぼみます。顔の表面にはたるみやシワがあらわれます。

コラーゲンを結び付け、伸び縮みを自由におこなうことにより豊かな表情を作り出すのがエラスチンです。エラスチンもたんぱく質の一つ。糖化はこのエラスチンにも悪さをします。糖化したエラスチンは伸縮をやめ、深いしわを作ります。

さらに、伸縮しないエラスチンを無理に伸ばすと切れてしまいます。コラーゲンは支えを失い、皮膚のたるみが加速していくのです。

ニキビ・吹き出物

血糖値を下げるために分泌されるインスリンというホルモンは、皮脂腺を刺激します。刺激された皮脂腺は皮脂を過剰に分泌。皮脂が毛穴に詰まると、ニキビや吹き出物になります。

シミ、くすみ

糖化が進み、最終劣化形態まで変異したたんぱく質は茶色く変色します。硬くなったたんぱく質は肌のターンオーバーを妨げ、正常な細胞の入れ替わりがおこなわれません。肌の上には角質が残り、くすみが広がります。症状が進むと濃いシミができてきます。

 

肌を糖化させないためには

肌の糖化

「糖化」を理解すると、何とかしないと肌の衰えが加速してしまうという不安にかられますよね?安心してください。食生活でAGEを増やさないようにすることが可能です。

食事で積極的に摂取したい糖化予防成分

①αリポ(アルファリポ)酸

抗糖化作用があるのがαリポ酸です。増えすぎた糖分や脂質の代謝を助ける働きがあります。また、老化したコラーゲンを分解して新しいコラーゲンを作ります。肌代謝をあげる力が高いので、美白に有効です。

αリポ酸を含む食品である、ほうれん草、インゲン、トマトなどの緑黄色野菜を積極的に食べましょう。

②アントシアニン

ポリフェノールの一種であるアントシアニンは血糖値の上昇を抑えます。糖化を予防でき、目にも良いです。減少するコラーゲンを体内で合成するにはビタミンCが必要ですが、アントシアニンは活性酸素の攻撃を受けたビタミンCを修復します。

さらにコラーゲンをプルンとした状態で安定させる力を持っています。ハリがあって、くすみのないコラーゲンが維持できますね。ブルーベリーやラズベリー、クランベリーなどのベリー類に含まれます。

食事習慣

①高温が続く調理はやめる

油で揚げるなどの高温料理はそれ自体にAGEを含みます。糖化が気になる時は、食材をなるべく熱を加えない調理方法でいただきたいものです。肉料理は一般的に糖質が低いと言われていますが、焼き方によってはAGEが発生しますので注意しましょう。

焦げてしまった食材を無理に食べるのは糖化物質を食べているようなものだと自覚してください。

②糖質オフを意識する

糖質過多の現代の食生活では、エネルギーに必要だからとたくさんの糖質を摂取する必要はありません。日々の食事から少しずつ糖質をオフしていきましょう。

菓子パン→サンドイッチ
糖分がたくさんある菓子パンを、熱調理されてない食パンでできたサンドイッチに変えます。

カレーや牛丼→焼き魚定食
脂質の多いカレーや牛丼は糖質のかたまり。魚料理に変えて栄養バランスの良い食事に切り替えます。魚のEPAは食事で上がった血糖値を下げる役割があります。

白米→玄米ご飯や麦ごはん
精白米は糖質が多いです。玄米や麦ごはんで糖質の量を大幅カット。食物繊維も豊富なので余分な脂肪を体外に排出する効果もあります。

増えすぎた糖質を燃やすためには運動も大事です。筋肉を動かすと脂肪が燃え、糖質がエネルギーとして消費されます。

適度な運動

運動で余った糖質を燃焼させましょう。特に血糖値が上がっている食後に運動することが大事です。ウォーキングや糖質を消費しやすい有酸素運動は、糖化予防だけでなくメタボリックシンドロームや様々な生活習慣病を改善します。

 

糖化を改善するスキンケア

肌のスキンケア

抗糖化化粧品というジャンルが成立しています。糖化による肌の劣化を防ぎます。特に必要なのが、コラーゲンやエラスチンなどの肌土台のたんぱく質ケア。有効な成分が配合された製品をスキンケアに取り入れましょう。

抗糖化有効成分

αリポ酸・・・コラーゲン量を上げ、肌代謝力をアップ。くすみを除去します。

ライ麦種子エキス・・・熱によって増えるたんぱく質を作り出す、抗糖化植物成分。

ヒトオリゴペプチド-1・・・略称EGF。コラーゲンを増やし、細胞を再生させます。

ドクダミ・・・糖質がAGEに変異するのを防ぐ効果があります。深層美容におすすめ。

 

最近の研究で、ヒートショックプロテインという熱によって増えるたんぱく質があることが分かってきました。熱や血中糖度が高い状態にいると糖化し、劣化するたんぱく質とは真逆の性質です。この抗糖化たんぱく質を増やすのに効果的なのがライ麦種子エキスです

肌の防衛機能を強化し、糖化に負けないたんぱく質を生み出すプラセンタエキスと似た成分を持ちます。糖化予防のスキンケア製品を選ぶ時は、成分表に注目ですね。

※ 天然由来成分はアレルギーを引き起こす可能性があります。特定のアレルギーをお持ちの方は注意してください。

 

糖化を防ぐ食事

糖化は肌の老化を進行させます。

日々の食事で予防したいですね。

摂取した食べ物が体内で変わり、血糖値が上昇する速さをあらわしたのがGI値です。

血糖値の上昇→インスリンの過剰分泌→膵臓が弱る→インスリンの供給量低下→消費されない糖質が血中にあふれる→糖質がたんぱく質と結びつき糖化→劣化してAGEになる

これが一連の糖化の流れです。

全ての元凶は血糖値の上昇にあり、この血糖値の上昇がゆるやかならインスリンの過剰分泌もありません。GI値が低い野菜類、海藻類、豆類、肉類、魚介類が糖化を防ぐ食事に向いた食材というわけです。

主食よりも副菜、主菜中心のメニューに切り替えましょう。糖化肌革命と言える低GI食品を美味しくいただけるレシピをお教えします。

レンジで簡単蒸し鶏サラダ

鶏肉は糖質が少なく、良質なたんぱく質を含む低GI食材。脂肪を分解する働きもあります。

レンジで蒸すことでAGEへの変異も防げます。

材量2人分

鶏むね肉250g、きゅうり3本、トマト1個、水菜100g、しょうが少々、塩小さじ1、酒大さじ2

※レモンドレッシング

レモン汁大さじ2、はちみつ小さじ1、オリーブ油大さじ1、豆板醤大さじ1、塩小さじ2/3、にんにく1/2

作り方

1.鶏肉は厚みを均一にし、両面をフォークで刺し塩をすりこむ。

2.きゅうりは斜め薄切り、トマトは粗めのみじん切りにする。水菜は洗ってざく切り。水気をとっておく。レモンドレッシングの材料を混ぜておく。

3.しょうがをスライスして耐熱容器に並べる。そこに鶏肉をのせ、酒をふりかける。電子レンジ(500W)で2分。裏返して2分加熱したら余熱で蒸らす。

4.レンジから出したら、そぎ切りにします。この時、熱が通っていなかったら再度レンジで加熱しましょう。器に盛り、レモンドレッシングと2を混ぜ合わせて完成!

オリーブ油は中性脂肪を減らす健康オイルです。たっぷり使いたいですね。

 

カルパッチョでおしゃれに低GI

魚介類は低GIなだけでなく、含まれる油が脂肪や血圧の上昇を防ぎます。

材量2人分

刺身用の鯛160g、セロリ1/3本(40g)、ラディッシュ2個(30g)、ミント適量

※カルパッチョソース

オリーブ油大さじ1.5、レモン汁大さじ1、醤油小さじ1、練りわさび小さじ1/2、塩少々

作り方

1.刺身用の鯛を薄いそぎ切りにします。

2.セロリはスジを取り、みじん切りに。ラディッシュは薄い輪切り。ミントはざく切りしておきます。

3.ボウルにカルパッチョソースとセロリを入れて、よく混ぜ合わせる。

4.皿に鯛を盛り付け、3を回しかける。その上にラディッシュとミントをちらして彩りもおしゃれに演出します。

<参考文献>糖質オフの夏ごはん 宝島社発行 著者:金丸絵里加(かなまるえりか)

魚の中でも鯛はたんぱく質やビタミンB12、ビタミンDを含む栄養バランスに優れた魚です。味も見た目も良く、おしゃれなメニューの主役になってくれます。

 

まとめ

糖化は血中糖度が上がる事により、増えた糖質がたんぱく質と結びつき劣化してしまうもの。AGEと呼ばれるたんぱく質の最終形態が様々なところで悪さをします。

糖化=老化と思ってよいでしょう。

消費しきれない糖質を人の体は制御できませんが、それだけ強いエネルギーを糖質は持っているということです。糖質を理解して食事からコントロール。肌も体も美しく健康でいましょう!

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