肌断食の効果がすごい!乾燥やニキビ、シミにも効果あり!
多くの人が実践して驚きの声を集めている「肌断食」。皆さんは聞いたことありますか?断食といっても食事は関係なく、お肌に対する美容対策をやめるという意味での断食です。
これを聞いただけでは「本当に効果があるの?」「絶対お肌が荒れる」という感想を抱いてしまいそうですが、「実際にやってみると凄かった!」という声があるのも事実です。
では肌断食とは一体どのような対策なのか、本当に効果があるのか、詳しく見ていきましょう。
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肌断食とは
肌断食とは、お肌に対して行う美容対策を一切やめてしまう肌対策です。洗顔はぬるま湯だけで行い、お化粧も化粧水もせずに過ごします。お化粧をしないのでクレンジングの必要もなく、乾燥もしにくくなるので美容液や美容クリームも塗る必要がなくなります。
お肌はとても繊細
今までお肌のためを思って毎日お化粧や乾燥対策をしてきたかと思いますが、実はそれがお肌への負担となっていることも少なくありません。そもそもお肌はとても薄く繊細な細胞の集まりなので、少し触るだけでも大きな負担となってしまいます。
お化粧は肌の通気性を悪くし、皮脂の分泌を妨げてしまいます。日焼け止めクリームはそれ自体が刺激となり、肌荒れやニキビの原因となります。乾燥対策として行う化粧水や美容液も、やりすぎて肌への負担となっている可能性もあるのです。
洗顔は乾燥の原因
特に毎日の洗顔は、汗や汚れだけでなく、お肌のバリア機能である「皮脂」を落として乾燥を進行させてしまいます。皮脂が少なくなることで皮脂の分泌量に異常が発生し、ターンオーバーの乱れにもつながる可能性があります。
ターンオーバーはお肌の細胞が生まれ変わる大切な働きです。ターンオーバーが乱れると角質異常を起こして肌荒れを起こしたり、ニキビが治らなくなってしまったり、シミの原因となることもあります。
すべてやめて一旦リセット
今までお肌のためと思ってやってきた対策を一時的にストップし、お化粧や洗顔によってダメージを負った肌を一旦リセットさせるのが一番の目的です。長期的に行う人もいますが、一時的に肌断食をしてお肌がキレイになったらまた保湿対策などを行う、という人が多い印象です。
人によっては、化粧・クレンジング・洗顔料による洗顔だけやめて、保湿対策などは引き続き行う人もいます。また朝だけ、お休みの日だけ肌断食をするという人もいて、自分の生活スタイルに合わせたやり方で行う人が増えているようです。
肌断食の効果(ニキビ・乾燥・シミ・角栓に効果的)
ここからは、肌断食によって得られる効果をご紹介します。お肌が元気になるだけでなく、ニキビの治りが早くなったり、乾燥しにくくなったりという嬉しい効果がたくさんあるようです。
乾燥の予防
乾燥の主な原因のひとつである「洗顔料による洗顔」をやめることで、お肌の乾燥をかなり防ぐことができます。特に石油系界面活性剤の含まれる洗顔料を使っている場合、余分な皮脂を落としてしまうので、洗顔したあとにお肌がつっぱってしまうということが多々あるかと思います。
さらに洗顔料だけでなく、お肌をこすること自体が負担になっている可能性もあります。肌断食では毎日ぬるま湯で軽くすすぐだけなので、ごしごしお肌をこすることがなくなります。この生活を3日も続けているとお肌を守る皮脂量が正常に戻り、乾燥に強い肌になっていくはずです。
ニキビの改善・予防
肌断食で一番実感しやすい効果が、ニキビの改善や予防です。肌断食を始めてニキビができにくくなった、ずっと気になっていたニキビが治ったという口コミが多数見られました。ニキビの原因は乾燥がひとつの大きな原因となっているので、それが改善されるということはニキビも改善されやすくなるのでしょう。
さらに化粧水の塗布やお化粧をすることで、角質・汚れ・ホコリ・皮脂が毛穴につまりやすくなります。肌断食ではこれらの原因をすべて排除できるので、ニキビの発生自体が少なくなるでしょう。
シミの改善
シミができる原因は主に紫外線で、肌への刺激によって生まれた「メラニン色素」が肌細胞に沈着することで発生します。肌断食をすることで、ターンオーバーが正常に戻ります。ターンオーバーは皮膚細胞(角質)の入れ替わりなので、メラニン色素が沈着してしまう前に排出する働きがあるのです。
角栓の改善
肌断食でお肌がキレイになる要因のひとつとして、角栓の改善が挙げられます。角栓とは、皮脂やホコリ、古い角質やファンデーションが毛穴に詰まることを言います。詰まったものが酸化して黒くなることもあり、お肌が黒ずんで見えたり、大きいポツポツが目立ってしまったりします。
肌断食で皮脂の分泌量は正常に戻りますし、ファンデーションはつけないので、詰まる心配はありません。ホコリや雑菌は水ですすぐだけでほとんど落ちてしまうので、肌断食をすると角栓がどんどん改善されていくのです。
肌断食のやり方
肌断食には「完全肌断食」と「プチ肌断食」のふたつのやり方があるので、ご紹介しておきます。まずは完全肌断食のやり方を知り、自分の生活環境や生活スタイルに合わせてプチ断食をするのがおすすめです。
完全肌断食
基礎化粧品・スキンケア・化粧・洗顔料による洗顔などを、完全にやめてしまう方法です。朝起きたらぬるま湯で顔をすすぐだけ、そのあと化粧もしませんし、化粧水や美容液などの基礎化粧品も使いません。
化粧をしていないのでクレンジングの必要もなく、寝る前の洗顔もぬるま湯でさっとすすぐだけ。もちろんそのあと化粧水や美容液はつけません。はじめの1~3ヶ月はお肌が荒れてしまうこともありますが、そのあとはお肌が元気になってキレイになっていく方がほとんどです。
プチ肌断食
完全に断食するわけではなく「夜だけ」「休みの日だけ」と決めて、少しだけ肌断食を行うやり方です。この方法でも肌を休ませることはできているので、少しずつお肌が元気になっていきます。
仕事や用事などで出かける場合、お化粧をしないというのはなかなか勇気のいることです。営業職や接客業など、化粧が義務付けられていることもあるでしょう。そんなときプチ断食なら、外に出ない休みの日だけできるのでおすすめです。
肌断食をすると肌が荒れる?
肌断食をすると、肌荒れや乾燥が悪化してしまう場合があります。肌が強くなるはずの肌断食でどうして肌荒れが悪化するのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
肌本来の優れた力
本来私たちの肌には、乾燥や肌荒れを防ぐ力が備わっています。そもそも始めから何もする必要はなく、その日の汚れさえ落としておけば、お肌は健康に成長していくのです。特に優れているのは「ターンオーバー」と「保湿機能」です。
ターンオーバーの力によりお肌の細胞が酸化して老化してしまっても、どんどん新しい細胞が生まれてきます。メラニンが発生してシミになりそうになっても、角質と一緒に落としてしまうことができるのです。
保湿機能は肌の「表皮」と「真皮」に備わっており、表皮には「天然保湿因子」や「セラミド」、真皮には「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」などの優れた保湿組織が存在しています。
いつのまにかボロボロお肌に
しかし毎日お化粧をしていると肌呼吸が妨げられ、毛穴に汚れやファンデーションが詰まり、ターンオーバーを妨げます。さらに化粧水や美容液を継続して使っていると「肌が自分の力で保水する必要がなくなる」ため、肌が本来持っている保水能力が衰えていきます。
洗顔も保湿に必要な皮脂を落としてしまうので乾燥の原因になりますし、ましてや落ちにくい化粧を落とすためのクレンジングはお肌に大きな刺激となってしまいます。こんな生活を毎日続けていると、お肌は知らないうちにボロボロになってしまいます。
肌断食で肌本来の姿が現れる
いつも見ているキレイなお肌は、化粧水や美容液で保湿をして、さらに化粧で隠すことでキレイに見えているだけなのです。お肌の本当の姿は、化粧や化粧水の使い過ぎでボロボロになっているはずです。
化粧水を使わないと自分では保湿できず、潤いがないためにシワが増え、ターンオーバーで排出できなかったメラニン色素が大量のシミになっているのではないでしょうか。肌断食をすると肌が荒れるとも言われていますが、それは肌が荒れているのではなく、ボロボロになった「肌本来の姿」が現れたにすぎません。
良い状態になる前に、一時的に悪い状態になる「好転反応」とはまた少し違うので注意しましょう。肌断食で悪い状態になったのではなく、もともと悪い状態だったのが現れた、ということです。お肌を元気な状態にするために、まずはそんな「肌本来の状態」を知ることが大切です。
肌断食で肌が荒れたらどうしたらいい?
肌断食をはじめると、ほとんどの方が肌荒れを経験することになるはずです。そんなとき、このまま続けていいのか、やめてしっかり肌ケアしたほうがいいのか迷いますよね?最終的には自己判断となりますが、その目安を覚えておくと安心かもしれません。
多少のカサカサは仕方ない
肌断食では化粧水や美容液など「基礎化粧品でのスキンケア」もやめることになるので、多くの方が「乾燥」で悩んでしまうかと思います。肌の保湿能力が衰えてしまっているので、はじめは仕方ありません。
しかし多少のカサカサなら我慢して、お肌の力を信じてみましょう。「少し白い粉がふく」「少しヒリヒリする」「お肌がちょっとつっぱる」程度なら問題ありません。その状態で済む人は、まだお肌に力が残っているとも言えます。乗り越えた先の元気なお肌を期待しましょう。
お肌が痛くて仕方がない場合は注意
基礎化粧品でのケアをやめて「肌がヒリヒリして痛い」「切れて血が出ている」という場合、薬局に売っている「ワセリン(白色ワセリン)」を塗ってみましょう。乾燥がつらくても化粧水などを使わず、ワセリンで対応するのが良いやり方です。
ワセリンは傷口にも塗れるので、乾燥で肌が切れてしまった部分に塗っても問題ありません。ただし、ワセリンも塗り過ぎると乾燥が悪化したり、炎症を起こしてしまう可能性があります。
指の先に少しだけ取り、手の平で少し温めてから、顔に薄く広げて塗っていくのがポイントです。重ね塗りもしないほうが良いので、鏡を見ながら丁寧に塗っていきましょう。
明らかに症状がひどい場合は皮膚科へ
肌断食をやめて乾燥が悪化し、「顔全体が痛くて仕方がない」「赤みがひどい」「顔全体がボロボロになっている」という場合は、皮膚科で診てもらいましょう。洗顔料を使って洗顔をしない限り、そこまで乾燥することはあまりないはずですが、お肌がもともと弱い方、敏感な方はこれらの症状が出てしまうかもしれません。
心配であれば、肌断食を行う前に皮膚科で相談をして、医師の指示に従いながら進めていっても良いでしょう。状態が悪化したときは医師に相談できるので、何かあっても安心ですよね。簡単な相談だけなら「美容ドック」を利用するのもひとつの手です。
肌断食をしてはいけない人
肌断食は、専門家でも賛否が分かれている肌ケア対策です。その理由は主に「肌状態の回復が見込めない人がやると症状が悪化する」だけだからというものです。では、一体どのような人が肌断食をしてはいけないのか、肌断食に向かない人はどのような人なのか、詳しく見ていきたいと思います。
更年期をむかえる女性
女性は45~55歳に更年期をむかえますが、その年齢に差し掛かるとお肌の回復力がどんどん衰えていきます。中には60歳でもキレイなお肌を保っている人はたくさんいますが、その人たちはもともと「お肌の状態が良い」人たちです。
更年期は、女性ホルモンの分泌が衰える時期です。それが原因で更年期障害になるのですが、やはり「美容ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンが減少した状態で肌断食をすることはおすすめできません。
肌が極端に弱い「敏感肌」
若くて回復力のある肌の持ち主なら、多少の敏感肌は肌断食で改善されることがあります。しかし極端に肌が弱く、少しの刺激で肌が赤くなったりヒリヒリする敏感肌の人は、肌断食をすることでお肌がひどい状態になってしまう可能性があります。
どうしても肌断食をしたい場合は、皮膚科で相談しながら行いましょう。まずは化粧・クレンジング・洗顔料での洗顔をやめて、基礎化粧品でのケアは継続するなど、少しずつ肌断食に向けてお肌を調整するやり方を考えてみましょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、少しの刺激で肌に炎症が起きたり、乾燥が悪化してかゆみが発生したりする疾患です。お化粧や美容クリームによって外部刺激から守られていることもあるので、安易に肌断食はしないほうが良いでしょう。
特に生まれつきアトピー体質の人は、遺伝的な免疫疾患の可能性もあるので、肌断食で治る可能性は高くありません。大人になってからアトピーが発症したという人は、かかりつけの医師に相談したうえで実施してみてください。
外にいることが多い人
肌断食では、日焼け止めクリームも塗りません。しかし何つけていない状態の肌に紫外線が当たってしまうと、大きな刺激となり、確実に乾燥が悪化します。そういう意味では、外で仕事をする人や海水浴によく行く人は、あまり肌断食は向かないかもしれません。
特に肌断食をはじめたばかりでは、肌荒れがひどく紫外線にとても弱い状態になっているはずです。そんなときに強い紫外線に当たってしまうと、肌荒れ・乾燥・シミなどの原因となってしまうので注意しましょう。
肌断食では紫外線対策は必須
先ほどもお話ししましたが、肌断食では日焼け止めクリームも塗りません。日焼け止めクリームは紫外線をカットしてくれますが、そもそもそれ自体が肌への強い刺激となってしまうからです。しかし紫外線は肌に悪いので、しっかりと対策をする必要があります。
まず自宅では、なるべくカーテンをして紫外線を室内に入れないようにしましょう。少し値段は高くなりますが、UVカット機能がついたカーテンもおすすめです。
外出する際は、つばの広い帽子、UVカットサングラス、UVカットマスク、日傘を使用するようにしましょう。できるだけ直射日光を避けて歩くだけでも紫外線予防になるので、外を歩く際は意識してみてください。
紫外線は夏だけでなく、秋や冬でも注意が必要です。大げさなUVカットグッズを使用するのに抵抗がある人は、「飲む日焼け止め」の使用がおすすめです。
ターンオーバーが正常に機能していれば多少の紫外線は気にしなくても大丈夫ですが、紫外線対策は必ず行うようにしましょう。
まとめ
肌断食は、今まで酷使してきたお肌を回復させるための対策方法です。はじめはどうしても荒れがひどくなり、「ほんとに大丈夫?」と心配になるかもしれません。
しかし我慢して続けていれば、肌の回復力が上がり元気なお肌になっていくはずです。
肌断食でお肌が元気になれば、自分の肌に自信が出てくるので、素肌で外を歩くこともこわくなくなります。どうしても化粧をやめられないという人も、まずは休みの日だけでも実践してみてはいかがでしょうか。