おでこのシワをなくす方法!シワをなくすマッサージ
年齢を重ねるごとに気になるおでこのシワ。
ふと鏡を見たときにくっきり線が見えてしまい、悲しくなったという人も多いのではないでしょうか。
おでこはシワになりやすい部分なので、しっかり対策をしておかないと、すぐに深いシワができてしまいます。
浅いシワなら改善される可能性はありますが、深いシワになると改善が難しくなります。
今回は、おでこのシワをなくすためにできることを、詳しくご紹介していきたいと思います。しっかり予防したい人や、今あるシワを改善したい人はぜひチェックしてみてください。
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おでこのシワの原因
おでこはもともとシワができやすい部分ですが、その原因は一体どのようなことなのでしょうか。シワの予防・改善をするために、まずはその原因を知ることからはじめましょう。
形状記憶のシワ
おでこの皮膚は、目の周りの筋肉を動かすことで伸縮する場所です。例えば目を大きく開こうとすると、自然とおでこの皮膚が頭部に寄り、シワができるはずです。
おでこの皮膚に限ったことではありませんが、何度も同じ部分がシワになっていると、皮膚がそれを記憶して戻らなくなることがあります。皮膚は小さな細胞の集まりなので、そこにシワができてしまうとその形状を記憶してしまうのです。
ほかにも、姿勢が悪くて猫背になっているとお腹にシワができることもありますし、よく動かす首もシワができやすい部分です。これらは肌トラブルが原因ではなく、皮膚を動かすことで細胞にカタがついてしまうことが原因のシワです。
まぶたのたるみ
こちらも形状記憶が原因のシワですが、普段の行動は直接の原因ではありません。加齢や目の疲れによって、まぶたがたるんでくることにより、目が開きにくくなることがあります。そこで無理やり目を開こうとまぶたを持ち上げることで、おでこにシワができてしまうのです。
また、目の筋肉の衰えや極度の眼精疲労などによって、目の周囲の筋肉が動きづらくなる「眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)」と呼ばれる疾患があります。この疾患になると目が開きにくくなり、同じように無理やり目を開こうとしておでこにシワができてしまうことがあります。
ときどきおでこにシワができるだけなら問題ありませんが、それが日常的になってしまうと、おでこのシワが細胞に刻まれて取れなくなってしまうのです。眼瞼下垂症の初期症状は自分ではなかなか判断が難しいので、少しでも気になる場合は病院で検査を受けてみましょう。
お肌の乾燥
おでこもほかの部分と同じで、お肌の乾燥によってシワができます。お肌には、もともと水分を保持するための機能がいくつか備わっています。その機能が衰えてくると、お肌の水分が失われやすくなり、常に乾燥状態となってしまいます。乾燥肌になると細胞同士の結合が弱くなり、皮膚の動きに対応できず、シワができてしまうのです。
お肌は大きく分けて3つの層で構成されています。一番下の土台となるのが、大部分が脂肪でできている「皮下組織」です。その上には神経や血管が通っている「真皮」、一番外側にはターンオーバーでお肌全体を守る「表皮」があります。
表皮はとても薄く、シワになりやすい部分です。しかし表皮は細胞の入れ替わり(ターンオーバー)が活発に行われているので、少しのシワやシミ程度であれば、すぐに治ることもあります。
おでこのシワで深刻な問題となるのが、真皮に達する深いシワです。真皮は表皮と違い日々大きく変化する細胞ではないので、一度深いシワができてしまうと、なかなか改善が難しくなります。おでこの消えないシワは、乾燥による真皮のシワであることがほとんどです。
紫外線によるダメージ
太陽から常に降り注いでいる「紫外線(UV)」。目に見えないだけに、対策がおろそかになりがちなポイントです。
先ほど、お肌は3つの層になっているというお話をしました。紫外線のほとんどは一番外側の表皮で受け止められますが、一部は真皮にまで達してしまいます。皮膚に到達する紫外線の約20~30%は真皮にまで到達するとされています。
真皮には、線維芽細胞と呼ばれる重要な細胞があります。線維芽細胞は、保水機能を持つ「コラーゲン繊維」「エラスチン繊維」「ヒアルロン酸」といったお肌の潤いに欠かせない成分を生み出します。
真皮に到達した紫外線は、この線維芽細胞にダメージを与えます。線維芽細胞が衰えてコラーゲンなどの生成ができなくなると、お肌全体が衰えてシワになってしまいます。特におでこは紫外線が当たりやすい場所なので、その影響を大きく受けてしまうのです。
女性ホルモン量の低下
女性の美をコントロールしている女性ホルモンは、お肌にできるシワにも大きく関係しています。コラーゲンやヒアルロン酸を生み出すのは線維芽細胞だと言いましたが、実はそれをコントロールしているのが女性ホルモンなのです。
加齢やストレスなどによって女性ホルモンの分泌量が減少すると、線維芽細胞の働きが弱くなり、コラーゲンなどを生成する力が衰えてしまいます。コラーゲンなどが減少すると、肌の潤いやハリを維持する力が弱くなり、肌にシワができてしまうということです。
女性ホルモンの分泌量は年齢によってある程度決まっており、20歳を過ぎたあたりから、歳をとるごとに減少していきます。ほかにもストレスや睡眠不足、栄養バランスの悪い食事や乱れた生活習慣によって減少することもあります。
シワを改善するスキンケア
おでこのシワはさまざまな原因で発生しますが、多くの場合、正しいスキンケアで予防・改善することが可能です。眼瞼下垂症や眼精疲労など、目の筋力やまぶたのたるみが原因の場合はスキンケアではどうにもなりませんが、紫外線や乾燥が原因の場合は、正しいスキンケアで大幅に改善できます。
スキンケアの基本手順
はじめに、スキンケアの基本手順を確認しておきましょう。とても基本的なことですが、この手順を間違えているとスキンケアの効果が半減してしまうこともあります。
まず朝のスキンケアは、洗顔よりも保湿に重点を置きましょう。朝起きてからの洗顔は洗顔料を使わず、お湯ですすぐだけで十分です。
そして化粧水・美容液・乳液・クリームの順番でつけていきます。乳液とクリームはどちらか片方でも問題ありません。最後に日焼け止めクリームで紫外線対策をしておきましょう。
夜はきっちりメイクを落としてからスキンケアをします。クレンジングをしたあとに洗顔料を使って洗顔、朝と同じように化粧水・美容液・乳液・クリームの順番が基本です。朝も夜も、スキンケアをする際はきちんと手を洗ってから行いましょう。
クレンジングはメイクを落とすことが目的なので、洗浄力がとても強いことが特徴です。メイクに合ったものを選ばないと、お肌を傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。
アイメイクはほかの部分よりも濃くなっていることが多いので、分けて落とすのがポイント。アイメイク専用のリムーバーなどもありますが、なければ普段使っているクレンジングで問題ありません。最初にアイメイクをある程度落としてから、全体のメイクを落とすようにしましょう。
クレンジングは刺激が強いものが多いので、擦り過ぎに注意して優しく落としていきます。少しでも泡が残っていると肌トラブルを招きますので、たっぷりのお湯で流すようにしましょう。
スキンケアの中でも、正しい洗顔はとても重要なポイントです。洗顔は肌トラブルを防ぐために必要ですが、一歩間違えると肌細胞を傷つけてしまい、おでこのシワの原因になることもあります。
洗顔でもっとも大切なのは、泡で洗うということ。自分で泡立てても良いですし、元から泡状になっているタイプの洗顔料を選んでも良いでしょう。顔をしっかり濡らしたら、手に乗せた泡で優しく顔を洗っていきます。
このときおでこのシワが気になるからといって、おでこをマッサージするのは良くありません。洗顔もクレンジングと同じように刺激が強いので、10~20秒程度洗ったらすすぐようにしましょう。時間をかけすぎると肌に大きな負担となるので、素早く丁寧に洗うことが重要です。
泡が少しでも残っていると乾燥や肌荒れの原因となりますので、すすぎはしっかり時間をかけて、きっちり流すように心がけておきましょう。熱すぎるお湯は必要な皮脂を落としてしまうので、最初から最後までぬるま湯で洗うことがポイントです。
シワ改善のためには、基礎化粧品によるスキンケアがとても重要なので、朝も夜も欠かさず取り組むようにしましょう。基礎化粧品とは、化粧水や美容液などの、主に保湿を目的とした化粧品のことです。シワの予防・改善には乾燥対策が欠かせませんので、正しいやり方を覚えておきましょう。
基礎化粧品は、必ず洗顔のあとに行います。洗顔でメイクや汚れ、余分な皮脂を落としたら、肌を保護するものがなくなって乾燥しやすくなります。そのタイミングで保湿ケアしてあげることで、お肌に基礎化粧品が浸透し、乾燥から守ることができます。
順番は、油分の少ないものから行うのが基本です。通常では化粧水→美容液→乳液→クリームという順番ですが、商品によって異なることもあるので、その場合は商品の表示に従いましょう。
パックは化粧水のあとが基本ですが、こちらも商品によっては化粧水の前に行うタイプもあるため、きちんと確認してから行うようにしましょう。
おでこのシワを消すマッサージ
おでこのシワを改善するためには、スキンケアによる対策が基本となりますが、マッサージを行うことでその効果をさらに高めることができます。
おでこマッサージの簡単なやり方
まずは両手の人差し指から薬指まで、合計6本の指をおでこに当てます。そしてそのままゆっくりと頭頂部に向かって持ち上げていくように動かしましょう。5~8秒かけてゆっくり動かし、それを3回繰り返します。
頭皮マッサージも効果的
おでこの皮膚は、頭部とつながっています。頭部の皮膚がたるんでくると、それにともないおでこの皮膚も垂れてシワになるおそれがあります。そうならないためにも、頭部マッサージも一緒にやっておきましょう。
まず両手の指を大きく開き、頭部全体を包み込むように当てます。そのまま前後左右に動かしながら、優しくマッサージをしてあげましょう。時間は特に決める必要はありませんが、長時間やりすぎると皮膚に良くありませんので、毎日30~60秒ほどにしておきましょう。
マッサージのポイント
おでこや頭部のマッサージを行う場合の、大切なポイントをご紹介します。一番大切なのは、力を入れ過ぎないこと。皮膚の細胞は傷ついてしまうと修復に時間がかかるので、できるだけ優しく、ゆっくり行うことが大切です。
毎日やる必要はなく、週に2~3回で十分です。毎日みっちり行うと、それが肌への負担となり、逆にシワを増やす原因になることもあるので注意しましょう。
肌への負担を減らすために、乳液やクリームを塗るときにマッサージをするのも効果的です。肌への摩擦も減り、美容成分も浸透しやすくなります。
マッサージの目的はシワを伸ばすことではなく、周辺の筋肉をほぐすことです。シワ部分を丁寧にマッサージするよりも、頭部や目の周辺の筋肉をほぐすようにマッサージをしてあげましょう。
シワをつくらないための生活習慣
シワは一度できてしまうと、簡単には治すことができません。おでこにシワをつくらないためにも、日々の生活習慣に気をつけておきましょう。
目が疲れるとまぶたが重たくなり、目がどんどん開きにくくなるはずです。そこで無理やり目を開こうとすると、自然とおでこの皮膚を持ち上げようとしてしまい、おでこにシワができてしまいます。
たまになら問題ありませんが、毎日目の疲れと闘っている人は、無意識のうちにおでこにシワをつくってしまっている可能性があります。スマホやテレビの見過ぎで眼精疲労になる人が増えているので、普段からできるだけ目を使わないように意識しておくことも大切なのではないでしょうか。
紫外線は「シミ」というイメージが強いですが、シワの原因にもなります。紫外線対策をすることで、肌細胞を守り、シワの原因を未然に防いでおきましょう。
紫外線は太陽の光に含まれているので、外出するときには必ず対策をする必要があります。日傘や日焼け止めクリームが基本対策ですが、日陰を歩くだけでも紫外線量は少なくなりますので、普段から意識して紫外線を避けるようにしましょう。
ほかにも、最近は飲む日焼け止めというものもあります。おでこは汗をかきやすく、日焼け止めクリームを塗ってもすぐに流れ落ちてしまいます。特に夏場は、女性でも汗をかく人が多いのではないでしょうか。でも飲む日焼け止めなら、体の内側から効果を発揮してくれるので安心です。
シワ予防・改善には、睡眠の質を高めることも大切です。睡眠の質を高めると成長ホルモンが大量に分泌され、お肌のターンオーバーを促してくれるのです。ある学者が研究したところ、人の成長ホルモンは睡眠中に最大の分泌量を示すということが判明しました。
一昔前までは、22~2時に成長ホルモンの分泌が最大になるとされ、お肌のゴールデンタイムと言われていました。しかし今ではその説が覆され、睡眠2~3時間後が最大になるということがわかっています。
つまり、22時に寝ることができなくても、そのあとしっかり寝ることができていれば成長ホルモンは分泌され、ターンオーバーが促されるということです。勉強や仕事で寝る時間が遅くなっても、質の良い睡眠をしっかり取っていれば大丈夫です。
運動習慣を作ることで、汗を流し、体内の毒素を排出することができます。体内に毒素が溜まっていると、皮脂量の減少や過剰分泌の原因となってしまいます。皮脂は多すぎても少なすぎても乾燥の原因となるので、シワ予防のためにも定期的な運動を心がけましょう。
本格的にジムなどで運動をしても良いのですが、まずは簡単に取り組めるランニングやウォーキングなどから始めてみましょう。特殊な道具も必要ないので、いつでも気軽に始めることができるのではないでしょうか。
運動は毎日する必要はなく、週に3~4日程度で十分です。1回の運動も30分程度で十分なので、無理のないように少しずつ始めてみましょう!
まとめ
おでこのシワ予防・改善方法について解説をしましたが、いかがでしたか?
おでこのシワは一度できてしまうと、なかなか簡単に治すことはできません。できる前に予防することがもっとも大切です。
もしシワができてしまっても、それ以上深くしないために、乾燥対策や紫外線対策など、できることから始めてみましょう。