オロナインでニキビが治る?正しい使い方をしないと大変なことに!

1953年から愛され続けるオロナイン。「何かあったらオロナイン」というほど万能薬のイメージが強いですよね。
このオロナインが、なんとニキビにも効くというのは本当なのでしょうか?
なぜ、ニキビに効くの?界面活性剤が入っているけど大丈夫?など、オロナインのニキビへの効果をご紹介したいと思います。
このページの目次を
オロナインはニキビに効くの?
オロナインでニキビは治るという話はよく聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか?
大塚製薬の公式ホームぺージには、オロナインの効果効能の項目にニキビが明記されています。
大塚製薬の公式ホームページ:http://www.otsuka.co.jp/ohn/
オロナインには殺菌効果や保湿効果があり、ニキビの原因となるアクネ菌を減らしてニキビを治療する効果があります。また、過剰な皮脂分泌を抑えるためには適度な保湿が必要となるのですが、この点においてもオロナインの保湿成分が効果を発揮してくれるのです。
このように、オロナインはニキビを治すための条件を満たした薬といえます。
また、オロナインの口コミを見てみると、
- 今まで何をしても治らなかったニキビから2週間で解放された
- ニキビができたらオロナインを塗って寝るとすぐ治る
- ニキビを治す薬がなかなかみつからなかったけど、オロナインですぐに治った
- ニキビができたら、オロナインを塗ると1日か2日で治る
- オロナインを塗って寝ると、数日で赤みが消えます
というように、ニキビに使用した方もオロナインの効果を実感している方が多いようです。
しかし、オロナインの公式サイトにもあるように、ニキビの治療には普段の生活を改善することも必要です。
なぜなら、全てのニキビに共通する原因が
- 肌のターンオーバーの乱れ
- 過剰な皮脂分泌
だからです。肌のターンオーバーを整えるには、以下の点に気を付けましょう。
- ストレスをためない
- 油性の化粧品を控える
- メイクをしたらメイク落としと洗顔の二つで洗顔
- 22時から2時までは眠る
- バランスの良い食事をこころがけ、皮膚を作るタンパク質、ターンオーバーを促すビタミンA・Cを多くとる
- 朝も洗顔フォームを使って洗顔する
- 禁煙する
また、皮脂の分泌を整えるためには、
- 油性の化粧品を控える
- 脱脂力の強いクレンジングや洗顔フォームは控える
- 便秘を治す
- 高カロリーの食品(甘いものや油分の多いもの、ジャンクフード)を控える
- 皮脂を抑えるビタミン・ミネラルを食事に取り入れる
- 朝も洗顔フォームを使って洗顔する
これらに注意しましょう。
ターンオーバーの乱れた肌は、表面の肌が未熟で紫外線や汚れから守る機能が弱い状態です。身の回りは清潔に保ちましょう。
- 顔に髪の毛があたらないようにする
- タオルや枕は清潔なものを使う
普段の生活を変えるのは難しいことですが、ニキビのない肌を手に入れるために頑張りましょう。
オロナインの効果・効能は?
何でも治してくれそうなオロナイン。そのイメージから、オロナインでアイフォンの割れた画面も直るという都市伝説さえ生まれてしまうほどです。実際は直りませんし、ありえない話なのに、「オロナインなら直るかも」と、かすかな期待を抱かせる力がオロナインにはありますよね。
そんなオロナインの効能は、
「にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも」と、明記されています。
明記こそされていませんが、他にも、「タコ、ささくれ、」にも効果があります。
主な効果は「殺菌」と「保湿効果」。
有効成分は、医療機関でも消毒の際に使用されている、クロルヘキシジングルコン酸塩液です。医療機関でも使われるものですから安心して使えますね。
ただし、喘息や薬物過敏症の方は、じんましんや発疹の副作用が出ることがありますので注意しましょう。
添加物は、
「・ラウロマクロゴール ・ポリソルベート80 ・硫酸Al/K ・マクロゴール ・グリセリン ・オリブ油 ・ステアリルアルコール ・サラシミツロウ ・ワセリン ・自己乳化型ステアリン酸グリセリル ・香料 ・精製水」
聞き慣れないものが、いくつか出てきましたね。多くが安心素材で作られているオロナインですが、実は、この中に4つの界面活性剤が入っています。
- ラウロマクロゴール : 非イオン界面活性剤。安全性の高い乳化剤
- ポリソルベート80 : 非イオン界面活性剤。安全性の高い乳化剤で注射剤などにも使用
- マクロゴール : 非イオン界面活性剤。滑沢剤や溶解補助剤として用いられる
- 自己乳化型ステアリン酸グリセリル : 非イオン界面活性剤を含む自己乳化型
これが、その4つです。「ええ?界面活性剤?ニキビどころか、肌にも悪いんじゃない?」という声が聞こえてきそうですね。
しかし、よく見ると全て非イオン界面活性剤となっています。
この「非イオン」というところがポイントです。
界面活性剤は、洗浄力が強く肌への負担が大きいことが問題視されていますが、界面活性剤にも種類が沢山あり、オロナインには安全性の高い「非イオン界面活性剤」が使用されているのです。
少し驚かせてしまいましたが、オロナインは安全な成分が使われていますので安心してくださいね。
あなたのニキビの状態は?
ニキビといっても、その種類だけでも「赤ニキビ」「白ニキビ」「黄ニキビ」と3種類あり、それぞれ原因や治し方が違います。皆さんのニキビはどのニキビなのでしょうか?それでは、確認していきましょう。
赤ニキビ
10代の頃に出るニキビです。ターンオーバーが乱れや、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰になり、皮脂をえさにするアクネ菌が増殖してできるニキビです。
赤ニキビを治すためには、
1.ビタミンCをとる
ビタミンCには、アクネ菌が増える原因となる皮脂の分泌を抑制する効果があります。その他にも、強い殺菌作用によって増えすぎたアクネ菌を正常な値に戻す効果もあります。
赤ニキビが気になる方は、積極的にビタミンCを摂取しましょう。化粧水も、ビタミンCのものがおすすめです。
泡で洗った顔に、優しくパッティングしましょう。
2.女性ホルモンを増やす
また、アクネ菌の原因は増えすぎた男性ホルモンです。これを抑制するために女性ホルモンを増やすことも、赤ニキビには効果的。
女性ホルモンを増やす食べ物は、かぼちゃ・大豆製品・卵・キャベツ・ナッツ類です。これらの食品を上手に取り入れましょう。
3.つぶさない
赤ニキビは、跡になりやすいニキビです。ニキビが治っても、跡が残るのが一番嫌ですよね。そうならないためにも、ニキビはつぶさないようにしましょう。
4.保湿する
赤ニキビは保湿が重要です。肌が乾燥してしまうと、肌を守ろうとして皮脂が余計に分泌されてしまいます。アクネ菌のエサとなる皮脂を必要以上に分泌させないためにも、しっかりと保湿をしましょう。
赤ニキビは、できたばかりの初期の段階でしたらオロナインは効果的。ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌してくれる上に、保湿をして余分な皮脂分泌を防いでくれます。
ただし、症状が進んだ赤ニキビは、オロナインではれてしまう可能性もありまので、皮膚科にいって適切な処置をしてください。
白ニキビ
湿疹のように、赤みや膿のないものが白ニキビです。肌のターンオーバーの乱れで毛穴に汚れや皮脂がつまった状態で、炎症や痛みはありません。
社会人になってから多くみられるニキビです。ストレスや間違ったケアによってできてしまいます。
社会人になると、どうしてもファンデーションをつけている時間が長くなってしまいますよね。すると、自分の皮脂とファンデーションが混ざって酸化し、毛穴をふさいでしまいます。
また、疲れてメイクをしたまま寝てしまったり、メイク落としを簡単にすませてしまっていませんか?すると、毛穴がつまりニキビの原因になってしまいます。
これを防ぐには、ファンデーションを早めに落として肌をきれいな状態にしてあげるのが一番良いのですが、仕事をしているとそれは難しいですよね。
そんな方は、夕方ごろに1度メイクオフして、基礎化粧してから化粧なおしをしましょう。
ええ?仕事中にメイク直しなんてできない!という方は、ニキビの気になる部分だけメイクを直すというのはどうでしょうか?
- トイレにいく
- 気になる部分のメイクを落とす
- 顔を洗う
- 化粧水・クリームで基礎化粧
- ファンデーションをぬる
これなら、3分でできますし、メイク直しをしたことにも気付かれません。
白ニキビは、
- 正しいケアで毛穴をきれいにする
- 保湿をして余分な皮脂分泌を防ぐ
これさえ守れば治るニキビです。
逆に、間違ったケアは、ニキビを悪化させる原因になってしまいますので正しいケアを心がけましょう。
正しいケアの方法
1.メイク落としと洗顔フォームのダブル使いをする
メイク落としの入った洗顔フォームがありますが、毛穴の詰まりをきれいにするには、両方使いましょう。それぞれに特性があり、二つ使うことで汚れをしっかり落とすことができるのです。
2.十分にすすぐ
しっかり洗っても、すすぎが不十分では毛穴に汚れが残ってしまいます。すすぎは十分おこないましょう。
3.洗顔料はスクラブの入っていない無添加の物を選ぶ
スクラブ入りの洗顔フォームは、余分な角質を落とすもので毛穴の汚れを落とすものではありません。
さらに、スクラブはニキビを傷つけてニキビ跡を作ってしまう可能性もあります。また、ターンオーバーの乱れで弱った肌にスクラブ入りの洗顔を使うと、肌を傷めてしまう恐れもありますので、ニキビができた時は避けましょう。
4.十分な保湿をする
白ニキビは、肌のターンオーバーが乱れ乾燥していますので保湿が重要です。その点、保湿効果の高いオロナインの効果が出やすいニキビです。
口コミでも、
- 長年悩んだ白ニキビがオロナインで治った
- ストレスでできた白ニキビがオロナインできれいになった
という意見がみられます。しかも、翌日~2週間と短期間で効果が出やすいので、白ニキビで悩んでいる方はお試しください。
使用方法は、たっぷり塗って絆創膏をはるという口コミもありますが、油分が過剰になりますし、絆創膏で蒸れた状態になるのでオススメはしません。公式サイトにあるように、ニキビに薄くぬってください。
黄ニキビ
二つは、どちらも黄ニキビです。膿の部分が白くても白ニキビではありません。白ニキビは膿や炎症がないのに対して、黄ニキビは膿をもち、ふくらみの周囲が炎症で赤くなっています。
ニキビは種類によって対処法が違いますので注意してくださいね。
黄ニキビは、赤ニキビがさらに進行したもので痛みや炎症があります。
黄ニキビを治すためのポイントはひとつ
ポイント1.黄ニキビは治るまでじっと待つ!
これだけです。
黄ニキビには、他のニキビのようにすぐに治す方法がありません。
炎症を治すために抗生物質が処方されることもありますが、抗生物質は副作用や耐性の心配があり、一時的な効果があったとしても長期の治療には向きません。
それよりも、肌のターンオーバーを整え、皮脂の過剰分泌をおさえたほうが、にきび予防や、きれいな肌を手に入れるには一番いいのです。
抗生物質は、黄ニキビがひどくなってしまった時にだけ使用しましょう。
辛いかもしれませんが、少し時間をかけて体内からニキビを治していきましょう。
当然、オロナインの使用も控えましょう。
つぶすとクレーターになったり、シミになりやすいニキビなので、キレイに治すためにもじっと我慢です。
肌タイプによって異なるニキビの対処法
ニキビの対処法は、肌質によっても変わってきます。ここでいう肌質は「乾燥肌」 「オイリー肌」 「混合肌」です。皆さんの肌質はどのタイプでしょうか?まずは、そこからみてみましょう。
肌全体が乾燥している。口の周りに粉をふく。
顔の油分が多く、全体的にしっとりしている。
Tゾーンは皮脂が出やすいが、口の周りなどは乾燥してしまう。
皆さんは、どのタイプでしたか?肌質によってニキビのできる原因も変わってきます。皆さんに合ったニキビの対処法とは、どのようなものなのでしょうか?
それでは、肌質に合ったニキビの対処法をご紹介します。
乾燥肌の原因は、肌のターンオーバーが乱れて肌の水分保持能力が弱っていることや、化粧品が合わないことが考えられます。このタイプの方は、ニキビ以外の肌トラブルも出やすいので、上の「肌のーターンオーバーを整える方法」をおこないながら、化粧水を保湿効果の高いものにして乾燥肌を改善しましょう。
ニキビが皮脂の過剰分泌だからといって、洗顔のしすぎや、脱脂力の強い洗顔フォームを使うと余計に乾燥を悪化させます。
ニキビができてしまった時は、洗顔のあと、オロナインをニキビに薄くぬり、オイルフリーの化粧品で顔全体を保湿しましょう。乳液を塗る場合は、塗り過ぎてしまうと逆効果になってしまうので薄く塗るのがポイントです。
オイリー肌の原因は、皮脂腺が活発で皮脂の量が多いことにあります。このタイプの方は、余分な皮脂をとることと、たっぷり保湿をすることが大事です。
洗顔料は、「皮脂をとり保湿効果もあるもの」を選びましょう。洗顔で肌を乾燥させてしまうと、肌が乾燥を防ごうと余計に皮脂が出てしまいます。顔の洗いすぎも同じ状態になるので、顔を洗うのは朝夕の2回までにしましょう。
また、オイリー肌の方は毛穴が大きくなっていることが多いので、毛穴を引き締めてくれるさっぱりタイプの化粧水がいいでしょう。
オイリー肌の方は、過剰な皮脂の分泌がニキビの原因となっているため、オロナインは逆効果になってしまいます。このタイプの方は、オロナインを使ったニキビケアは控えてください。
混合肌の方は、肌のバリア機能が弱った状態です。ケアは少しだけ面倒です。なぜなら、乾燥肌とオイリー肌の特長をもっているため、部分によってケアが変わるからです
泡だちの良いさっぱり洗いあげて保湿効果もある洗顔フォームを使います。Tゾーンを丁寧にあらい、他の部分は洗いすぎないようにしましょう。
化粧水は、オイルフリーの保湿効果のあるものを顔全体にパッティングします。その後、乾燥した部分にだけ重ねづけをします。乳液は、乾燥する部分にだけ使いましょう。
オロナインは、Tゾーンへの使用は控え、乾燥した部分にできるニキビにのみ薄くつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?オロナインのニキビへの効果についてご紹介しました。オロナインには、殺菌・保湿効果があり、ニキビに効果がでることが分かりました。
しかし、白ニキビや初期の赤ニキビ以外のニキビには効果がなくニキビがひどくなる可能性があります。
また、乾燥肌の方や混合肌の乾燥部分のニキビにはオロナインは効果的ですが、オイリー肌や混合肌の脂質の多い部分にできたニキビには効果がありません。
ニキビに効果のあるオロナインですが、オロナインで悪化してしまうニキビもあるので注意しましょう。
また、ニキビの原因は肌だけではなく、肌をつくる生活習慣にあります。生活習慣を見直して、ニキビのないきれいな肌を手に入れてください。