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オーガニックと無添加の違いは?オーガニック化粧品のメリットとは

お店には、多くの化粧品が並び、私たちは、自分に合った好みの化粧品を簡単に入手できるようになりました。安くて、効果のある化粧品は、私たちにとって大変魅力的です。

しかし、その一方で、化粧品による肌トラブルが増えているのも事実です。

このような中で、化粧品にも安全性が求められるようになり作られた化粧品がオーガニック化粧品でした。

オーガニック化粧品とは、いったいどのような化粧品なのでしょうか?無添加化粧品との違いは?そのメリットとは?など、オーガニック化粧品に対する疑問についてご紹介していきたいと思います。

 

オーガニック化粧品とは?

オーガニック化粧品とは、人体に有害な農薬や化学肥料などの化学合成成分を使わずに栽培された植物や動物由来の天然素材を配合し、化学物質を極限まで排除した化粧品のことです

皆さんも毎日使う化粧品の中には、自然界には存在しない化学合成成分を使用されているものが多くを占めます。

しかし、その化学合成成分の中には、アレルギーを引き起こすなど肌トラブルの原因となる物もあることはご存じでしょうか?

もちろん、全てではありませんが、有害とされる化学物質「旧指定表示成分」は国内で102種類、ヨーロッパにおいては約5,000種類、アメリカでは約800種類にも及びます。

厚生労働省の「アレルギー疾患推計患者数の年次推移」によると、アトピー性皮膚炎の患者数は平成8年で約35万人、平成26年では約45万人と、数を上下しながらも、着実にその人数を増やしています。

たった18年でおよそ10万人も増えている計算です。

この短期間にここまでアトピー性皮膚炎に苦しむ人が増えてしまった原因の一環として、農薬、食品添加物、防腐剤などの化学合成成分にあるという事が医学的にも判明しています。

このことからも分かるように、本来自然界には存在しない石油由来の化学物質には、思いもよらない危険性が含まれている物もあるのです。

このように私たちの体に有害な化学物質を素材の時点から排除して、人間のもつ自然治癒力を伸ばすことを目的に作られているのがオーガニック化粧品です。

しかし、残念ながら、現時点では日本国内にオーガニック化粧品の基準がなく、オーガニック化粧品として販売されているものでも、化学物質が含まれているものや、有機野菜1種しか配合されていないものもあります。

このため、購入する際は、信頼できる方の意見を参考にするか、自分で成分を確認して、安心して使えるものを選びましょう。

 

オーガニックと無添加の違いとは?

無添加化粧品

お店にいくと、私たちは安価で日持ちのする化粧品を手にすることができます。一見、ありがたいように見えるのですが、これこそ、私たちが付きつけられた問題でもあります。

昔、化粧品は、へちまやハト麦、米ぬかといった自然のものから作られていました。しかし、化粧品の大量生産がおこなわれるようになると、自然素材のものでは日持ちがしないことやコストがかかるというデメリットをうめるために、保存料や防腐剤、界面活性剤などの化学合成成分が使われるようになったのです。

いわゆる添加物です。

化学合成成分は、もともとは自然界に存在しない成分。石油で作られたプラスチックが土に還らないように、これらの成分は私たちの肌にトラブルを起こす原因となり、肌トラブルを抱える人が増えたのです。

そこで作られた化粧品が、添加物などの旧表示指定成分である102種類の有害化学物質を排除して作られたものが無添加化粧品です。

ここで旧表示指定成分という言葉が出てきましたので、少し説明させていただきますね。

旧表示指定成分とはアレルギー、接触刺激、皮膚疾患など、人体にとって有害であることが認められ、表示を義務づけられていた成分です。

しかし、2001年3月には全成分表示に変わり、人体に有害な成分が分かりづらくなった上に、この成分の危険性を知る人も少なくなってしまったのです。

旧表示指定成分の害について詳しくまとめられたホームページがありましたので、ご存じないという方は参考になさってください。

サイト名:「表示指定成分」リストと身体への影響
URL:http://home-yasupapa.pya.jp/hyoujisiteiseibunhyou103.html

 

オーガニック化粧品

オーガニック化粧品は、その素材に至るまで人工的な化学合成成分を排除した化粧品です。

しかし、日本でのオーガニックに対する基準はなく、オーガニックを謳っていても判断が難しいところがあります。

例えば、原材料の1つが有機栽培されたものを使用していても、会社によってはオーガニック化粧品になってしまうのです。

しかし、フランスをはじめ、海外にはいくつかのオーガニック認証機関があります。非営利団体の「NaTrue」や、世界スタンダードになっている「ECOCERT」などがそれです。

それぞれ厳しい検査基準を設けていて、認証結果は、誰の目から見ても分かるように表記されています。基準一例として「NaTrue」の場合は、

★★★NaTrueマーク
オーガニック認定成分の割合が95%以上
含まれている植物もしくは動物起源の天然素材の95%以上がオーガニック認定生産から由来している。すなわち真のオーガニックコスメであることを示している。
★★NaTrueマーク
オーガニック認定成分70%以上95%未満
含まれている植物もしくは動物起源の天然成分のうち、70%以上95%未満がオー
ガニック認定成分から、もしくはEU規定の基準により認定された野生種素材に由来している。
★NaTrueマーク
オーガニック認定成分70%未満
含まれる植物もしくは動物起源の天然成分のうち、70%未満がオーガニック認定
成分から由来、もしくはEU規定の基準により認定された野生種素材に由来している。

といった形で表記されています。

このような信頼できる機関で認証されているものでしたら、敏感肌の方でも安心して素肌に使っていただけると思います。

ただし、認証基準は機関によって異なりますので、こちらのサイトを参考になさってください。

サイト名:世界のオーガニックコスメ認証団体
url: https://www.organictherapy.org

 

さて、皆さんの中には、海外の化粧品は海外の方の肌質に合わせて作られているので、肌に合わないという方もいると思います。

このような方は、オーガニック化粧品をあきらめるべきなのでしょうか?

決してそんなことはありません。日本製のオーガニック化粧品にも信頼できるものはたくさんあります。ただ、信頼できる化粧品かどうかの判断が難しいだけなのです。

そこで、注目していただきたいのは表示成分です。ここには、含まれている成分が全て表示されています。

気になるコスメを見つけた際は、面倒でもこの成分をひとつひとつ確認しましょう。名前は肌に良さそうでも、自然成分ではないものもあります。

ここで、化粧品にもよく見かける成分をひとつだけご紹介します。

ミネラルオイル

ワセリンの原材料となっているミネラルオイルとは、鉱物油のことです。これだけ聞くと驚く方も多いと思いますが、鉱物油は安全だという意見もあります。

鉱物油は、石油からプラスチックなどを作った際にでる廃油の中から、不純物を取り除いて高純度に精製した油のことです。

ひとむかし前は、この精製技術がまだ未発達の部分もあり、副作用がでることもあったようですが、近年は精製技術の制度が上がり、高純度に精製できるようになったため、安全性が高くなりました。

また、鉱物油が原材料のワセリンがここまで長い間使用され、医療機関でも使用されるようになった理由は、やはり安全性が高いためといえます。

しかし、難点もあります。乾燥や外部刺激から皮膚を守るミネラルオイルは、保湿性が高いため、肌の皮脂分泌力が弱くなり、乾燥肌を進行させることもあるのです。

このように、成分ひとつでも自分に合うか否かを判断する材料となるのです。信頼できるオーガニック化粧品を見つけるためにも表示成分は確認しましょう。

 

オーガニック化粧品のメリットは?

オーガニック化粧品の最大のメリットは、アトピー性皮膚炎や、化学物質過敏症、敏感肌など、肌の弱い方でも安心して使える点です

化学物質の入った化粧品は、効能も強い分、皮膚への刺激も強く、敏感肌や皮膚疾患に悩んでいる方にとって肌荒れや乾燥を悪化させる可能性があります。

しかし、刺激の原因となる化学物質を排除したオーガニック化粧品でしたら、肌への刺激が少なく、他の化粧品よりも安心して使用できます。

また、石油由来の化学物質は、アトピー性皮膚炎の原因となるだけではなく、肌の持つ自然治癒力も弱めてしまいます。

その反対に、オーガニック化粧品は植物や動物性由来の成分がもつ効能によって、人間のもつ自然治癒力を高めてくれるというメリットがあります。

 

オーガニック化粧品を使う時のポイント

オーガニック化粧品は、人や環境に優しい有機栽培で作りだされた素材の入った化粧品です。

オーガニック=無添加という基準はありませんが、ハーブなどの自然由来の保存料を使用している場合、2週間~3カ月程度の使用期限しかないものがほとんどです。

そのため、オーガニック化粧品を使う時は使用期間に注意しましょう。

使用期間を過ぎたものを使ってしまっては、せっかくの肌に優しい化粧品も、肌トラブルの原因になってしまいかねません。

使用期限を忘れないために、手作りラベルを容器に貼っておくか、カレンダーに使用期限を書いておくといいですね。

100円ショップでもオシャレなラベルが増えていますので、一度のぞいてみましょう。

オーガニック化粧品の保存方法についても注意が必要です。

食品を常温で放置すると腐ってしまうように、防腐剤の使用されていないオーガニック化粧品の場合、保存方法には気を付けたいもの。

直射日光のあたる場所や、温かい場所に置いておくと、品質が保てない可能性もあります。一番いいのは冷蔵庫に入れておくことです。

それが難しい方は、記載されている使用方法に従って保管しましょう。

また、オーガニック化粧品に興味をもっている方の中で、アレルギーを持っている方は化粧品の原材料に注意が必要です。原材料に、アレルゲンとなるものが使用されていることもあるためです。

購入前に、表示成分にしっかりと目を通して、自分の体質に合ったものを選びましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?今回、オーガニック化粧品についてご紹介しました。ここでは、

・無添加化粧品は102種類の皮膚に有害な成分を排除した化粧品で、オーガニック化粧品は有機栽培された素材を使用して化学物質を極限まで排除した化粧品である

・オーガニック化粧品は、肌の自然治癒力を強くするために作られた化粧品である

・日本にはオーガニック認証機関や統一された基準がないため、表示成分を確認して、安心して使えるものか、アレルゲンとなる成分は入っていないか確認が必要

・フランスをはじめとした海外には、信頼できるオーガニック認証機関がいくつかあり、判断材料になる

ということが分かりました。肌トラブルで悩む方の増えた現在で、肌の弱い方も安心して使えるオーガニック化粧品があるということは心強いですね。

今回の記事が、皆さまがオーガニック化粧品を選ぶ際のお役にたてますと幸いです。

 

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