髪の毛がパサパサで広がってしまうのはなぜ?しっとりしなやかになる方法
髪の毛がパサパサ。ツヤがない。髪全体がまとまらず、広がってしまう。
そんなお悩みありませんか?
「髪は女の命」とも言い、美しさの印象を左右する大事な部分です。
きれいなヘアスタイルはルックスの良さだけでなく、きちんとした内面も相手に伝えますね。
パサつきの原因を探り、広がる髪をしっとりさせる方法を学びましょう。
美髪に導くシャンプーやヘアオイルでのケアで髪質改善!
後半では髪の毛が必要とする栄養素もご紹介しますので、参考にしてください。
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髪がパサパサになる理由
髪がパサパサになる理由は何でしょうか?
いくつかの原因があります。
1. キューティクル損傷
髪の毛の一番外側の層がキューティクル(毛小皮)です。厚さ、約千分の一ミリメートルという薄い膜で7~8枚が重なって層を作っています。
キューティクルの役割は髪の毛の保護です。ここが損傷を受けてしまうと保護している髪自体が傷つくだけでなく、損傷したキューティクルが髪をパサつかせる原因にもなります。
キューティクルは屋根瓦のように上を向いて重なるので、逆毛をたてるとダメージを受けます。ヘアスタイルの美しさを追求するあまり、キューティクルを傷つけないように気をつけたいものです。
2. 乾燥
毛髪はケラチンという繊維状のたんぱく質でできていますが、毛が成長するにつれ繊維間に隙間ができます。つまり、毛髪はスポンジのような構造になっていて、毛が濡れると水分はその隙間に入り込みます。
湿度の高い日には水分が髪に入り込むので重く、乾燥している日は水分が蒸発するので髪がパサパサの状態になります。キューティクルの損傷度が高いとスポンジの穴が増え、適量の水分を維持するのが難しくなります。
3. 紫外線ダメージ
髪がパサパサになって広がるのは外気が乾燥する冬だけですか?
そうではないですよね。夏もパサパサになるはずです。
犯人は紫外線です。
紫外線はキューティクルをはがし、内部の水分や油分を奪ってしまいます。
髪の毛は補修能力を持ちません。一度傷んだ髪は元には戻りませんので、UVカット効果のあるスタイリング剤で髪を保護しておくのが良いでしょう。
4. 髪の損傷
美容技術の発展している今でも、その技術をとりおこなう技術者(ヘアスタイリストさん)の腕が未熟だと摩擦や熱により髪の毛が損傷してしまいます。
カラーリングなどの化学物質による損傷は大きなダメージをともないますので、毛の構造を熟知している技術者にお任せしたいものです。
また、間違ったブラッシングによっても髪は物理的ダメージを受けます。ブラッシングは髪のツヤを出すのに必要ですが、無理に髪を引っ張ったりすると髪が損傷します。丁寧なブラッシングを心がけましょう。
髪をしっとりさせるには?
パサパサになった髪は、ヘアスタイルがまとまらず、指通りも悪くなります。
広がる髪をしっとりさせるにはどうしたら良いでしょうか?
☆シャンプー剤を変えてみる
乾燥から髪を守るために、高保湿効果のあるシャンプー剤を使いましょう。
植物由来成分などのナチュラル系シャンプーで、しっとりタイプのものがおすすめです。
キューティクル保護効果のあるシャンプーも、髪の広がりをおさえてくれます。
シャンプー後のコンディショナーはもちろん、時にはヘアマスクなどで特別なケアもおこないましょう。美髪成分が髪の潤いを保ちます。
☆酢リンス
シャンプー後、酢を数滴たらしたお湯で髪を流します。酢がキューティクルを引き締め、洗髪後の髪を保護してくれます。酢の匂いが残らないよう、よくすすぎましょう。
☆ヘア美容液
様々なヘア用美容液が出ています。
ドライヤー前に髪の毛に塗布、熱ダメージから髪を保護するのと同時に熱により美容成分を髪の内側に浸透させるもの。
夜、濡れた髪になじませて、眠っている間に美髪成分を浸透させるもの。
自分のライフスタイルに合ったものを選んで、日常に取り入れてください。
まとまるブラッシング術
頭皮の皮脂を髪全体になじませるブラッシング術をご紹介しましょう。広がる髪がしっとりとまとまりやすくなります。
- 下を向き襟足から頭頂部へととかします。頭皮が少し引っ張られるくらいの強さで10回。
- 頭を真横に倒し、耳の上から頭頂部を通り反対側の耳の上まで10回とかします。反対側も同様におこないましょう。
- 頭を起こし、おでこの生え際から頭頂部へブラッシング。中央と両サイドおこないます。
- 毛先をひとまとめにし、からまりをほぐします。優しく小刻みにブラッシングします。
<参考文献>「an・an」 No.2054 2017.5.31号 マガジンハウス社
自分の髪に適したシャンプーを使う
前章で書いたとおり、パサパサの髪の毛をしっとりさせるにはシャンプー剤の見直しが必要です。毎日、髪をケアするものですから自分の髪に合うものを使いたいですね。
大前提として、クリーミーで良質の泡がシャンプー中持続するものが良いです。
泡がなく、摩擦が多いとキューティクルが傷ついてしまうおそれがあります。
また、しっかりと汚れを落とす洗浄力が高いものを使いましょう。
シリコン入りのシャンプーは汚れが付着した髪を汚れごとコーティングしてしまいます。
さらにそのシリコンが髪に付着したままだと、新しい汚れとなり蓄積していきます。放置すると、髪が中から爆発して傷みますので、ノンシリコンのものが望ましいでしょう。
ノンシリコンシャンプーだと髪が軋むという方や、洗い上がりの指通りが良くないという方は使用を控えてください。ヘアダメージの強い方は洗髪時の摩擦により、さらに傷んでしまう可能性があります。
髪のタイプ別
髪のタイプは人それぞれ。いくつか、タイプ別に適したシャンプーをご紹介しますので、参考にしてください。
パサついて、指が髪を通らないという髪質には保湿タイプのシャンプーが有効です。しっとりタイプを選びましょう。
植物オイル配合で保湿効果の高いものを選びましょう。植物オイルの抗酸化作用のおかげで髪を内側からしっとりさせます。さらに紫外線によるダメージを予防するためにUVカット効果がついていると、なお良いです。
紫外線から髪を守る成分がメイン配合されているシャンプー剤を使います。
夏だけパサつくという方は夏専用シャンプーとして取り入れてください。
椿油シャンプー、アミノ酸配合のシャンプーが有効です。ダメージを落ち着かせて、髪のまとまりを作り出してくれます。
ヘアオイルの役割とは?
髪の毛の内側は水分や湿気を吸収しやすいスポンジのようなものです。そして、外側で毛髪を保護しているキューティクルは油となじみやすい性質を持っています。
そのため、キューティクルの損傷を防ぐには、浸透しやすいヘアオイルが効果的です。
ヘアオイルはキューティクルを保護する成分をなじませるだけでなく、髪表面を油膜でコーティングする事で内部の水分が蒸発するのも予防してくれます。
ヘアオイルの中では流動パラフィンを配合しているものが、もっともキューティクルとなじみやすく、次いで白色ワセリン、椿油、となっています。
美容技術の進化している昨今では、ヘアオイルの種類も多様化。役割もそれぞれです。
パサパサ髪のダメージ部分に浸透し補修してくれるもの、水分と油分のバランスを調整して広がる髪をまとめるもの、髪を保護し指通りを滑らかにするもの。
美髪成分を髪の内側まで浸透させるナノ技術を取り入れた保湿ヘアオイルもあります。
自分のなりたい髪質に改善してくれるのがヘアオイルの役割。ヘアケアに積極的に取り入れましょう。
髪の毛に必要な栄養素
さて、パサパサの髪の毛を外部からケアする方法は何となく理解いただけたと思います。
次は体の中から、広がる髪の毛をしっとりとまとまりやすい髪質へと改善しましょう。
毛髪はケラチンというたんぱく質でできています。
だから、たんぱく質を摂取すればいい?
いいえ、人間の体を維持するにはバランスの良い食事が必要です。
たんぱく質だけ摂取しても、体の中でいったんアミノ酸に分解され、そこからまたたんぱく質へと合成されます。その過程でビタミンや無機質が必要になり、炭水化物と脂肪というエネルギーも使います。人間の体ってうまくできているんですね。
毛髪に良い食品とは、牛肉、牛乳、大根、ニラ、玉ねぎなど。
肉類を摂取する時は野菜との組み合わせが効果的です。
大豆製品は毎日継続して取り続けましょう。
魚類では、アジや白身の魚をメニューに取り入れてください。これらに炭水化物や塩分を加えて、一日に必要とするエネルギーを満たすカロリー分摂取すること。
続けていれば、しっとりとまとまりやすい髪になるはずです。
サプリメントとして摂取する場合は、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB12が含まれているものを選びましょう。さらにミネラルも毛髪が必要とする栄養素です。
「えっ? 髪の毛には海藻でしょ?」そう思われた方、多いのでは?
確かにワカメや昆布のような海藻類はビタミンやミネラルが含まれるので、食材の一つとしては有効です。
しかしながら、毛髪を作るたんぱく質のために必要なアミノ酸は殆ど含まれていません。海藻の美しい色が健康な毛髪をイメージするので、そういう迷信が生まれたようです。食事はバランス良くとりましょう。
まとめ
いかがですか?パサパサの広がる髪の毛を美髪へと導くのは、日常のヘアケアです。
シャンプー、ヘアオイル、インナーケア。髪がきれいになれば、肌も体もきれい。この記事をヒントに、たくさんの方が美しくなれますように。
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