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目尻のシワが気になる年頃。目尻のシワを消すために知らなきゃならない基礎知識

しわやたるみ

歳を重ねるごとに気になる目尻のシワ。化粧をしても隠れないし、笑うのが恥ずかしい。と、お悩みの女性は多いのではないでしょうか。

目尻は他の部分に比べても皮膚が薄く、さらに動きも多いためシワになりやすい場所なのです。

それでもどうにか改善したい、という女性のために、今回はその対策方法をご紹介したいと思います。

まずは目尻になぜシワができるのかを知り、その原因を解消するための方法を詳しく解説していきます。

 

シワの種類

ただ単に「シワ」と言っても、すべて同じではありません。場所によっても異なりますが、「細かくて浅いシワ」と「深くて大きいシワ」の2種類にわけることができます。これらはシワができる原因が違うため、改善方法も異なります。まずはその違いについて見ていきましょう。

皮膚のどの部分にシワができるか

皮膚の構造

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から構成されています。表皮は目に見える外側の部分で、さらに角層や顆粒層などにわけることができます。表皮の分厚さは約0.2ミリと薄いのが特徴です

表皮を支えている真皮には、「コラーゲン」「エラスチン」などの繊維が網目状に絡み合い、その繊維の隙間を埋めるように「ヒアルロン酸」などの高保湿成分が存在しています。この3種類の美容成分が肌の潤いを維持し、皮膚のクッションとしての役割を担っているのです。

さらにその下には、大量の皮下脂肪で構成されている皮下組織が皮膚全体を支えています。皮下組織にある脂肪は、体温の維持や、外からの刺激を和らげる働き、そして振動や衝撃から守るクッションの働きをしています。

この3種類の層(表皮、真皮、皮下組織)のどこにシワができるのかによって、原因や対策方法が異なります。

表皮にできる細かい小じわ

真皮や皮下組織ではなく、一番外側の「表皮」にできるシワはとても細かく、浅いのが特徴です。この表皮にできるシワのことを「小ジワ」「ちりめんジワ」「笑いジワ」などと呼ぶことがあります。

表皮はとても薄いため、年齢などに関係なくできてしまうことがあります。ただしこの表皮の細胞は、ターンオーバーと呼ばれる働きによってどんどん新しい細胞に生まれ変わっていきますので、シワができたとしても改善されやすいのが特徴です。

真皮層にできる深いシワ

表皮の下にある真皮層では、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの美容成分が肌を支えています。紫外線や加齢などにより、この成分が減少したり、構造が崩れたりすることで真皮層全体が伸縮し、肌のたるみや、大きくて深いシワになってしまいます。

真皮は表皮よりも分厚いため、シワはできにくいのが特徴です。しかしその分一度できてしまったシワは、改善することが難しいのです。真皮のシワは、表皮よりも深くて大きいシワになることが多く、更年期に差し掛かる多くの女性がこの深いシワに悩まされています。

さらに真皮にはターンオーバーと呼ばれる機能がなく、「繊維芽細胞」と呼ばれる細胞の「細胞分裂」にすべてを託しています。つまり、表皮は古い角質がターンオーバーによって早い周期で生まれ変わりますが、真皮層は一度シワになってしまうとなかなか元に戻らないのです。

表情によってできるシワ

人の顔には無数の細かい筋肉群が存在します。人はその筋肉を細かく動かすことによって、さまざまな表情をすることができているのです。

その表情も、常に同じ筋肉ばかり動かしていると、その上にある皮膚にクセがついてしまい、シワになってしまうというものです。特におでこのシワや、眉間のシワなどがそれにあたりますが、笑うことでできる目尻のシワも表情筋が原因になることがあります。

 

目尻にシワができる原因

次に、どうして目尻にシワができてしまうのか、その原因を見ていきたいと思います。原因を知ることで正しい対策ができるので、自分の症状にあてはめながら確認をしてみてください。

表皮にできる小ジワは乾燥が主な原因

短く小さいシワの多くは、お肌の乾燥が原因です。表皮が乾燥すると角質が剥がれたり、細胞が収縮したりすることでシワができてしまうのです。

人の皮膚にはもともと「皮紋(ひもん)」と呼ばれる無数のシワが存在します。10代などの若い肌には十分な潤いがあり、ハリもあるため、その皮紋は肉眼ではほとんど見えません。

しかし20代、30代、40代になるにつれて、どんどん皮紋の目が粗く、目立つようになってくるのです。特に乾燥肌の人はその症状が顕著にあらわれ、小ジワが目立つお肌になってしまいます。

真皮のシワはお肌の衰えが原因

表皮の細かいシワと違い、真皮にできる深いシワは、もっと根本的なところに原因があります。それは、加齢や女性ホルモンの減少による「細胞の衰え(老化)」が原因です。

真皮には、コラーゲンやエラスチンなどの潤いやハリを保つ繊維を生み出す「繊維芽細胞」と呼ばれる細胞があります。この細胞が衰えることでコラーゲンやエラスチンが減少し、組織全体の形が崩れ、皮膚が収縮することでシワになってしまうのです。

加齢によるシワは活性酸素が原因

真皮の深いシワは、加齢による細胞の衰えが原因だと言いました。「加齢による細胞の衰え」とは、主に活性酸素と呼ばれる物質による細胞の衰え(老化)のことです。

私たちは呼吸をすることで大気中から酸素を取り込み、体内でエネルギーを生み出すために使われています。しかし体内で起きる化学反応の中で、ごくわずかに「活性酸素」と呼ばれる酸化力の強い物質が発生してしまいます。

活性酸素は攻撃性が高く、普段はウィルスの除去など、体内の免疫力を上げる働きをしています。しかしこれが加齢によって増えすぎると、自身の細胞まで傷つけてしまいます。この傷ついた細胞がどんどん増えていくことが、「老化する」ということなのです。

酸化力の強い活性酸素から酸化力を奪う(還元する)には、「ビタミンC誘導体」が効果的なのですが、それについては後半でご紹介します。

女性ホルモンの減少は美容の敵

生活習慣の乱れやストレス、加齢、睡眠不足、乱れた食生活(偏食や無理なダイエットなど)、運動不足などが原因で、女性ホルモンの分泌はどんどん減少していきます。女性ホルモンは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどの生成をコントロールしているホルモンです。

真皮層はコラーゲンやエラスチンなどの繊維と、その隙間を埋めるヒアルロン酸などによって支えられています。真皮層を支えるこれらの成分は、女性ホルモンの減少によって生成が遅れ、深く大きなシワにつながってしまうのです。

外からの強い刺激によってシワができる

シワができる原因としてこれまで見てきたのは、すべて内的な要因ばかりでした。しかしシワは体内の問題から起こることばかりではなく、外的な要因によって発生することも多々あります。

例えば、ケガをして細胞が壊れてしまうと、その部分はシワとなって残ります。その場合、真皮のさらに下にある「皮下組織」が傷ついている可能性があるので、そのシワを消すことは難しくなります。

毎日の洗顔でゴシゴシ顔を擦るのも危険です。特に目尻は皮膚が非常に薄い部分です。些細な刺激でも、細胞へのダメージとしてつみ重なり、シワになってしまうことがあります。

 

目尻のシワ対策

「シワの種類」でも解説したように、改善できるシワと、改善が難しいシワがあります。とはいえ何もしないでいると、今よりもさらに深いシワになってしまうので、放置する選択が一番危険です。せめて今の状態を維持するためにも、しっかりと改善対策に取り組みましょう。

自分に合う基礎化粧品を選ぼう

目尻にできるシワの最大の原因は、乾燥です。毎日の保湿ケアを丁寧に行い、乾燥を防ぐことで、シワを予防・改善することができます。

そのためにも、まずは自分の肌に合う化粧水や美容液、クリームを見つけるところから始めましょう。どれだけ丁寧に保湿ケアをしていても、肌に合わないものを使っていればお肌の乾燥は止められません。

ケアしたあとに肌が荒れていないか、赤くなっていないか、粉がふいていないか、かゆみはないかなどをしっかり観察し、それらの症状があるようなら基礎化粧品の見直しをおすすめします。

最重要ポイントは毎日の保湿ケア

自分に合う基礎化粧品が見つかったら、それを毎日欠かさず丁寧に塗り込んでいきましょう。基本的なことなので改めて言うことでもありませんが、念のためその方法を確認していきます。

洗顔が終わったら、清潔で柔らかいタオルを使い軽く水分をふき取ります。それから化粧水をたっぷり手に取り、顔に満遍なくつけていきましょう。「目尻のシワが気になるからそこだけ重点的に」というやり方ではなく、顔全体にしっかり広げることがポイント

そして、コラーゲンやヒアルロン酸、ビタミンC誘導体などの美容成分が含まれた美容液をつけます。最後に、乳液やクリームなど、粘度の高いものでお肌にフタをしておしまいです。この順番を間違えると効果が半減してしまうので、しっかりと覚えておきましょう。

強い力でのパッティング(成分を浸透させるためにお肌をパチパチ叩くこと)は肌への刺激となってしまうので、叩くのではなく、優しく押さえつけるようにしみ込ませます。保湿パックのやりすぎは、お肌の水分を蒸発させてしまうので注意しましょう。

真皮の繊維を保護する紫外線対策

皮膚の構造

紫外線は表皮の奥にある真皮まで届き、真皮を支えている「コラーゲン繊維」「エラスチン繊維」と、その間を埋めている「ヒアルロン酸」、そしてそれらを生み出す「繊維芽細胞」にまでダメージを与えてしまいます。これらの組織がダメージを受けると、深いシワの原因になってしまうのです。

大切なのは、外出時にどれだけ紫外線対策ができているかということ。まず歩くときはできるだけ直射日光を避けるようにし、日傘や帽子で顔に当たらないようにします。UVカットの日焼け止めクリームやファンデーションを塗るのも忘れてはいけません。

紫外線は気候や天候に関わらず降り注いでいますので、たとえ雨の日でも、曇りの日でも、紫外線対策を怠らないようにしておきましょう。

活性酸素を減らすにはビタミンC誘導体が有効

ビタミンC誘導体入りの化粧水や美容クリームは、シワ改善に大きな効果があります。誘導体とは、その物質と化学式がほとんど同じもので、デメリットなどを除くために少しだけ改良されたものです。

ビタミンCは繊細で壊れやすく、体内に入っても効果を発揮できません。それを人工的に改良し、構造を安定化させたのが「ビタミンC誘導体」です。ビタミンC誘導体には、美白効果や抗酸化作用があります。

体内で発生した活性酸素が「酸化」させた細胞を、ビタミンC誘導体が「還元」し、衰えたお肌を元気にしていくのです。

ビタミンC誘導体にはいくつか種類がありますが、おすすめは「APPS」配合の化粧水。「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS/アプレシエ)」と呼ばれるビタミンC誘導体で、非常に浸透力が高いことで近年注目を集めています。

 オススメ  日本で唯一、乾燥による小じわを目立ちにくくするクリームとは?

 

シワの改善に効果的な食材

さらにここからは日々の食事に目を向け、体内からアプローチをしていきたいと思います。健康的な食生活は美容の基本ですが、特にシワ改善に効果を発揮する食材をご紹介します。

大豆イソフラボンは女性の味方

女性に嬉しい効果がたくさんある「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンである「エストロゲン」と化学構造が類似しています。つまり女性ホルモンと同じような効果が期待できる成分なのです。

多くの大豆製品に含まれている大豆イソフラボンは、真皮層にあるヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促します。さらに月経前症候群の緩和や、ストレス解消、薄毛の防止などに効果があると言われています。

大豆イソフラボンが最大の効果を発揮するには、腸内で「エクオール」と呼ばれる物質に変化する必要があります。これは腸内に特定の細菌がないと変化しないのですが、半年~1年、継続的に大豆製品を摂取することで、腸内にその細菌が生まれるとする説が近年の研究で明らかになっています(生まれつきその細菌を持っている人もいます)。

鶏皮や豚足などのコラーゲンも効果あり

真皮層に存在するコラーゲンは、お肌の潤いやハリを維持する働きがあります。若い女性の肌にはコラーゲンがたっぷりつまっているので、お肌にハリがあり、シワになりにくいのです。

コラーゲンは体内でアミノ酸に分解されてしまうので食べても意味がないと言われることもありますが、気にせず積極的に摂るようにしましょう。コラーゲンを食べたからと言ってそのままお肌のコラーゲンになるわけではなく、一度分解され、真皮層にある繊維芽細胞から生まれるコラーゲンの構成素として使われるのです。

鶏皮や豚足の他にも、牛筋、すっぽん、ふかひれ、手羽先、軟骨、豚バラ肉、牛テール、うなぎやエビにも多く含まれています。

抗酸化作用のあるビタミンCは必須

シワ予防・改善には、抗酸化作用のあるビタミンCが非常に効果的です。

ビタミンCが多く含まれている食材は、ホウレンソウや小松菜などの葉物野菜、そしてレモンやグレープフルーツなどの果物です。ただしビタミンCは熱に弱く、加熱処理などですぐに破壊されてしまうため、簡単に摂ることができません。

サラダなどでビタミンCを補うのが基本ですが、難しいようならサプリメントの利用も視野に入れておきましょう。ただし、ビタミンやミネラルは「微量栄養素」と呼ばれる栄養素で、少しの量で十分効果を発揮します。反対に摂りすぎると、体調不良をきたすおそれもあるので注意しておきましょう。

 

シワの改善に効果的なマッサージ

シワの改善に効果的なマッサージと言っても、想像しているマッサージと少し違うものになるかもしれません。

目尻はマッサージしない

目尻のシワを改善させるには、目尻以外の部分をマッサージする必要があります。皮膚の薄い目尻を強い力でマッサージしてしまうと、逆に皮膚が伸び、細胞が痛み、シワが増えてしまう可能性があります。

マッサージの狙いは主に血行の促進ですから、目的が目尻の小ジワ改善だとしても、顔全体のマッサージを行います。顔全体のマッサージをすると血行が促進され、血液が栄養を運びますので、目尻にも栄養が行き届き、シワの改善につながるということです。

フェイシャルマッサージのポイント

フェイシャルマッサージでは、顔の表情筋やリンパをマッサージするイメージで、ゆっくりと圧力をかけていきます。手を大きく開き、こめかみからフェイスラインをなぞるように押していきます。

このとき、できるだけ優しく、ゆっくりと行うのがポイントです。洗顔後のクリームを塗るときに行えば、刺激を和らげることができるのでおすすめです。摩擦が大きいとそれだけシワが増える原因になりますので、本末転倒にならないように注意しましょう。

 

さいごに

目尻のシワは、いつの間にかできていることが多いですよね。とあるアンケート調査では、「自分が歳をとったと感じるとき」という質問に対して「目尻のシワ」という回答がTOP3に入っています。

多くの人が「シワは歳を取った証拠だから仕方ない」と思い込んでいますが、そうではありません。

紫外線対策や乾燥対策、生活習慣や食生活の改善によって、予防・改善することができるのです。歳だからと諦める前に、少しずつ対策をはじめてみてはいかがでしょうか。

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