間違ったプチ断食は逆効果?効果の高い正しいプチ断食のやり方
断食と聞くと、食事をまったく取らない、ツライ・キツイというイメージがあります。
確かに、本格的な断食では何日も絶食することがあります。
しかしプチ断食では「たった1日」水分だけで過ごすことで、ダイエットや便秘解消、美肌などたくさんの効果が得られますよ。
巷では1日、24時間だけという手軽さから自己流のプチ断食を行って、体調を崩す人がいます。
正しい方法を知って、体をリフレッシュさせましょう。
ここではプチ断食(24時間断食)の効果や方法、リバウンドしないための注意点について解説しています。
プチ断食をはじめようと考えている人は、ぜひ参考にしてください!
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プチ断食とは?
プチ断食は「1日だけ食事しない」ことでダイエット効果が得られる、断食の1つです。
本格的な断食では7日間絶食することもありますが、このプチ断食は「準備期間」と「回復期」を入れた合計3日間で行います。
3日間とはいっても、本当に断食するのは1日だけ。その1日を、飲み物だけで過ごすのがポイントです。
水だけではツライというときは、野菜ジュースやスムージーなどを摂ってもOK。固形物を口にしないことで、消化・吸収するために働き続ける内臓を休ませることが、プチ断食の目的です。
そのため、内臓が元気になれば体内の毒素をうまく排出できるようになります。腸の調子も良くなるので、お通じの改善も期待できるので便秘に効果があります。
また基礎代謝も上がるので、お肌の艶もよくなります。お肌の悩みを持つ女性にとって嬉しい効果ですね。
ただし、いいことばかりに思えるプチ断食ですが、やり方を間違えれば逆効果になることも!正しいプチ断食の方法を覚えて、体のデトックスをしましょう。
プチ断食の効果
プチ断食をすることで、4つの効果が期待できます。
ダイエット効果をはじめ、体調不良の改善、美肌効果もあるというから嬉しいですね。
プチ断食で大幅なダイエット効果を期待する人は多いですが、プチ断食は体の機能を高めるのが本来の目的です。
働き過ぎた内臓、とくに弱った消化機能を高めれば、糖尿病やガンなどの生活習慣病を予防することもできるのです。
たった1日の断食ですが、疲れた体をリフレッシュさせる点では大きな意味があります。
ダイエット効果
1日間の断食中は水分だけで過ごすため、体重が落ちます。
たった1日の断食、と考えると平均2kgほども体重減少するのは嬉しい限りです。しかし、「ダイエット」のためだけにプチ断食をするのは危険もあります。
たくさん体重を落としたいからといって、プチ断食中に激しい運動をすると倒れる危険が高くなります。ダイエットのためであれば、期間をあけて数回プチ断食をする方が効果的でしょう。
便秘解消
プチ断食をすると、便秘に効果があります。もともと便秘気味の人は1回で4kg落ちる人もいるでしょう。
女子会ランチや、飲み会など美味しいものを食べる機会が多い現代人。知らないうちに食べ過ぎてしまい、内臓は24時間働き続けています。
特に、胃腸は常に消化・吸収をくり返して疲れています。そんな胃腸をプチ断食で休ませてあげましょう。
プチ断食をすることで腸内の善玉菌が増え、便秘を解消し免疫力をアップできるのです。
毒素を排出してデトックス
プチ断食の本来の目的である体のリフレッシュをすると、体内に溜まった毒素を外に排出しデトックスする効果が期待できます。
私たちの体の中で内臓は、消化・吸収・排泄をくり返しています。現代人の生活は、野菜不足や運動不足など、体に毒素が溜まりやすくなっています。すると腸内の悪玉菌が増え、血流が悪くなり、疲れやすい体になります。
そのためプチ断食で「消化・吸収」を抑えれば、体が「排出」にすべての力を使えるようになるのでデトックスが可能なのです。
美肌効果
デトックスで体の基礎代謝を上げると、お肌の調子が良くなる嬉しい効果もあります。肌荒れの原因は内臓にあるというのは、美肌に気を遣う女性にとってもはや常識。
ニキビや吹き出物、シミなど肌荒れといわれるトラブルは、内臓の機能が低下することでターンオーバーが悪くなったことが原因なのです。
プチ断食で基礎代謝を上げると体内の老廃物が排出されるので、肌のターンオーバーが良くなり、美肌になるのです。プチ断食はオススメの美肌対策といえるでしょう。
プチ断食の方法
プチ断食は断食をする1日間の前後2日を合わせた、合計3日間で行います。
1日目は、断食に体を慣らす「準備期間」です。
準備期間なので朝食と昼食を減らす必要はありませんが、翌日に1日水分だけで過ごすために夕食の量を半分ほど減らして体を慣らすのです。
いきなり断食をすると体に負担が大きいですからね。
断食当日は、水分だけで過ごします。
断食というと、絶食するイメージを持つ人がいますが、プチ断食では老廃物を体の外に出しやすくするため水はたくさん飲むようにしましょう。
完全に水だけにするのは耐えられないというときは、野菜ジュースや酵素ドリンク、豆乳など飲んでも大丈夫。ただし、糖分の多すぎる飲み物は避けます。
断食の翌日は、「回復期間」です。
いきなり固形物を食べるのではなく、朝食には「おかゆ」など胃に負担のかからない食べ物を軽く摂ります。昼食、夕食と少しずつ量を増やして普段の食事に戻していくのがポイントです。
1日だけでなく、2~3日回復期間をとるのが理想的です。この期間も回復食を摂ることで余計なカロリーを摂取しなくなるので、ダイエット効果にもよいでしょう。
回復食の食べ物
回復期間に食べる物は、胃に負担のかからないものを摂るようにします。お腹がすいていきなり肉などを食べると、胃に負担がかかり、体調不良となる危険性があるので注意しましょう。
重湯(おもゆ)
水を多めに入れたおかゆの上澄みの汁のことですが、赤ちゃんの離乳食や病人の回復食としても食されています。白米の10倍の水と塩を少々を入れて30分ほど煮ます。
玄米ご飯も断食後の回復食に適しています。茶碗1杯分の玄米に水500ccと塩を小さじ1/2入れて30分煮ればやさしい回復食のできあがりです。
回復期の最初の食事に適しています。
おかゆ
先ほどの重湯とくらべて水を少なめにすれば作り方は同じです。消化に悪い固形物を最初から入れるのはご法度ですが、消化に良い卵や梅干しなどを少量入れれば味に飽きがこないので続けやすいです。
豆乳スープ
豆乳は栄養価が高く、大豆たんぱく、イソフラボン、サポニン、レシチンを含む回復食に適したスープです。豆乳を温めて、小さじ1/2ほどのお味噌を入れるととてもおいしく、やさしい回復食のできあがりです。
具なしの味噌汁
お味噌は発酵食品なので胃腸にも大変良いとされています。断食明けは舌が敏感になっているので、普段よりもかなり薄めにつくるとよいでしょう。回復食の2食目、3食目であれば、おとうふを小さくカットして入れてもOKです。
野菜スープ
回復食の3食目以降であれば、少し固形物が入っても問題ありませんが、野菜は小さくカットして30分以上煮込むことで野菜もやわらかくなり、消化に負担をかけることもありません。
回復食は、消化に負担にならないことと、栄養を効率よく摂取できる食べ物であることがポイントとなります。
リバウンドしないための注意点
プチ断食はリバウンドしやすいといわれます。リバウンドしないためには、回復期間の食事に気を付けることが大切です。
断食で飢餓状態になると、体は生命を維持するためにエネルギーを一気に取り込もうとします。そのためリバウンドしないためには、回復期間にゆっくり体を固形物に慣らしていくようにします。
また、プチ断食後にリバウンドしないためには1カ月ほど食事の内容にも気を付けます。特に「糖質」の摂りすぎには注意してください。
ご飯やパンなどの糖質は消化されると、体内で糖になってエネルギーで使われます。エネルギーとして使われなかった糖は、中性脂肪として体に蓄積されてしまうのです。エネルギー不足で飢餓状態の体がリバウンドしないように、糖質の摂りすぎには注意しましょう。
色々な断食ダイエットの種類と効果
たった3日間で効果のあるプチ断食ですが、断食には他にも種類があります。半日断食、2日断食、3日断食、ヨーグルト断食、酵素ドリンク断食などがあります。半日断食は朝食だけ水分だけにする方法です。
ただし水以外の飲み物を摂るのはNGです。2日間、3日間断食は断食期間を2~3日間に増やすもの。水分だけで過ごす時間が長いため、断食初心者がいきなりトライするのはやめた方がいいでしょう。
ヨーグルト断食のやり方はプチ断食とほとんど同じです。断食の間口にできるのは、無糖ヨーグルトと水分だけ。ヨーグルトの善玉菌を摂ることで、老廃物を排出する効果が高くなります。
酵素ドリンク断食は、断食中の水分に酵素をたっぷり配合したドリンクを飲むことで、代謝を上げる断食方法です。プチ断食と同じ要領で行います。
オススメ 酵素 ドリンクは本当にダイエットに効くの?効果のある酵素はどれ?
人気の酵素ドリンク断食のやり方
プチ断食のなかでも、酵素ドリンク断食が人気です。断食当日に、酵素ドリンクと水を摂る方法です。
水だけで過ごす断食と違い、野菜や果物由来の酵素や栄養素がたっぷり入った酵素ドリンクを飲むことで、体の代謝をさらに良くすることができます。
芸能人が実践して断食に成功しているのも人気の理由ですね。
酵素ドリンクの種類によって、断食期間が2日間や3日間と違うことがありますので推奨されている日数で行ってください。
詳しいやり方は↓こちらのページをご覧ください。
【酵素ダイエットのやり方】効果的に痩せるための方法とポイント
まとめ
プチ断食は3日間という短期間でできて、体をリフレッシュさせることができます。
断食中はエネルギー不足になりやすいので、ゆっくり過ごすためにも週末にはじめるのがオススメ。
また、プチ断食を成功させるためには必ず「準備期間」と「回復期間」を作りましょう。
正しい方法で行えば、ダイエット・便秘解消・美肌…などの効果が得られますよ!