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リンパマッサージで得られる効果。むくみを解消してスッキリボディへ

リンパマッサージの効果

「体がだるい」「なぜかむくみが取れない」などの悩みを抱えている人は、リンパマッサージで改善できるかもしれません。ほかにもリンパマッサージには、体の疲れが取れたり、ダイエット効果があったりなど、嬉しい効果がたくさんあります。

今回はそんなリンパマッサージについて、正しい方法とその効果をご紹介します。特別な道具や場所は必要ないので、体の疲れやむくみが気になる人は、ぜひ試してみてください。

 

リンパとは?

リンパマッサージをする前に、まずはリンパとはどのようなものなのか確認しておきましょう。

リンパ液

リンパ液とは、体中をめぐる液体のことで、「リンパ」と呼ぶこともあります。毛細血管からしみ出した透明の液体で、少し黄みがかった白い色をしています。

血液は、赤血球・白血球・血小板などの細胞成分と、血漿(けっしょう)という液体成分から成り立ちます。その液体成分である血漿がリンパ管に流れ込み、リンパ液が生成されます。

人の体全体には細胞を埋め尽くす細胞体液が流れています。リンパ液はこの細胞体液とほぼ同じ成分構成ですが、リンパ液には多くのリンパ球が含まれています。

リンパ球は、T細胞・B細胞・ナチュラルキラー細胞などの種類があり、それぞれ免疫の働きを持ちます。血液と同じように、ウィルスが侵入してもそれを排除する力があるということです。

リンパ管

リンパ液は全身に張り巡らされた「リンパ管」を通り、全身をゆっくりと流れています。リンパ管は、血液でいうところの「血管」のようなものです。全身の老廃物を運ぶ働きをするため、「下水管」に例えられることもあります。

リンパ管は毛細血管ほど細い管なのですが、心臓のようにポンプの役割をするものがないので、とてもゆっくりとした流れになっています。血液は時速約200kmで流れ、全身を約25秒で巡りますが、リンパ液は1分間で約25cmしか流れません

リンパ液は筋肉が動くことによって押し出され、流れていくので、長時間体を動かさなければリンパ液が滞ってしまいます。さらに、重力の影響も受けやすいので、長時間同じ体勢で座っていたり、立ちっぱなしだったりすると、足元にリンパ液が溜まりやすくなってしまいます。

また、リンパ管内部にはところどころに逆流防止の弁がついており、血液と同じように一定方向にしか流れないようになっています。ただし、リンパ管全体は血管のように環状になっているわけではなく、入り口と出口が決まっている形になっています。

リンパ節

リンパ節は、ほ乳類における免疫器官のひとつです。リンパ管の中にあり、ウィルスなどの非自己異物を攻撃・排除する働きがあります。

イメージとしては、豆粒ほどの大きさで、小さいものは2mm、大きいもので3cmほどです。1ヶ所に2~10数個集まっており、人の場合、全身で600ヶ所ほどあるとされています。

リンパ液はリンパ管を通って全身を巡り、その途中にあるリンパ節で問題がないかチェックしていることになります。もしウィルスなどが溜まるとリンパ節が腫れてしまい、外からでもわかるほど大きくなることもあります。

リンパの流れ

リンパの流れ

リンパは主に、血液では吸収できない老廃物などを受け取り、ろ過する働きがあります。

全身にある細胞外体液がリンパ管に流れ込み、リンパ液となります。老廃物などを含んだリンパ液は、各所にあるリンパ節でろ過されていきます。

リンパ節で老廃物はろ過され、さらに腎臓などで分解されて、最終的には汗や尿となって対外へ排出されていきます。

リンパ液はリンパ管の中を一方向に流れており、最終的に鎖骨下部の「静脈角」に流れ込み、また静脈に流れていきます。

 

リンパが滞るとどうなる?

リンパ液は、とても動きが緩やかな液体です。老廃物の詰まりや運動不足によって、リンパの流れが滞ってしまうこともあります。

足のむくみ

リンパ管の流れは、足元などの四肢から始まり、最終的に鎖骨下部まで流れてきます。動きが遅いため、重力に負けやすく、特に足のふくらはぎはリンパが滞りやすい部分になります。

そのため足のふくらはぎにリンパ液や老廃物が溜まりやすくなり、むくみが起きてしまいます。車や飛行機で長時間座っていたり、長時間の立ち仕事をしている場合にむくみが起こるのは、主にリンパ液がふくらはぎ周辺に溜まっていることが原因のひとつです。

足のしびれ・関節痛

同じように、老廃物が溜まることで、足がしびれやすくなります。正座したときだけでなく、長時間車や電車に乗っていたときに、リンパが滞って足にしびれが発生してしまいます。

正座をしていると足がしびれるのは血液が滞っているせいでもありますが、リンパを流してあげることで改善されるしびれもあります。

リンパに腫れがある場合、ひどければ関節痛を引き起こしてしまう可能性もあります。

肌荒れ

体内に老廃物が溜まり、それがお肌に悪影響を及ぼして肌荒れを起こしてしまうことがあります。リンパの循環が悪くなることで、乾燥やニキビ、シミやお肌のくすみにつながります。

人によって症状は異なりますが、リンパの流れを改善することで、お肌の状態が良くなることが多々あります。

 

リンパマッサージの効果

リンパマッサージの効果

リンパマッサージをすることで、リンパ液の滞りを改善することができます。具体的にどのような効果があるのか、詳しく見ていきましょう。

疲労回復

リンパに老廃物が溜まると、体が疲れやすくなってしまいます。リンパの流れを改善することで、老廃物や疲労物質が体の外に排出され、疲労回復につながります

特に手や足などの四肢は小さい筋肉が多く、疲労が溜まりやすい場所でもあります。自分でできる簡単なマッサージを行うだけで、リンパの流れがよくなり、疲労が改善されることもあります。

むくみ改善

重力に負けて足のふくらはぎなどに溜まったリンパを流してあげると、むくみの改善につながります。長時間の座り仕事でパンパンに張っている場合、少しのマッサージで劇的な効果が期待できます。

リンパは全身を流れていますが、とてもゆっくり流れています。マッサージもゆっくりと、リンパの速度に合わせて行うことで、むくみの解消につながります

ダイエット効果

リンパの流れ改善によって直接痩せるということではありませんが、老廃物が排出され、脂肪がつきにくくなることによるダイエット効果が期待できます。

また、むくみの解消によって、見た目が大きく変わることがあります。常にリンパの滞りが発生している人の場合、少しマッサージをするだけですぐに1~2cm細くなることもあります。

免疫力アップ効果

先ほど解説した通り、リンパ液の中にあるリンパ球には、外部の敵を攻撃する免疫細胞が存在します。さらにリンパをしっかり流してあげることで、免疫器官であるリンパ節を通り、侵入者を排除する働きをしてくれます。

体の基本的な免疫機能は血液中にある白血球が行っていますが、白血球では処理しきれない大きさのウィルスなどはリンパ液に流れ、そこで処理されます。

リンパマッサージを行いリンパ液の流れを良くすることで、免疫機能が上がり、風邪やインフルエンザなど、病気にかかりにくくなるでしょう

 

7つの重要なリンパ節

リンパ節は全身を巡るリンパ管の各所にあり、全身で600ヶ所ほどあります。多くは全身に散らばっていますが、大事な部分には複数のリンパ節が集まっています。

リンパ節

その中でも特に重要な、7ヶ所のリンパ節を紹介します。リンパ節の場所を知ることで、マッサージを効率的に行うことができるようになります。

頸部(けいぶ)

頸部とは、人の首の部分を指します。人の首周辺には、多くのリンパ節が集まります。たとえば、耳の裏側や下側、うなじ、首の側面、あご下などです。

この部分はウィルスなどで腫れや痛みが出ることもあるため、多くの人がリンパについて意識する部分でもあります。特に耳下には多くのリンパ節が集まっており、マッサージには注意が必要です。

鎖骨部(さこつぶ)

全身のリンパ液が、最終的にこの鎖骨部のリンパ節にたどり着きます。この部分(鎖骨下静脈と内頸静脈の合流部)のことを静脈角(じょうみゃくかく)と言い、静脈角からリンパ液が静脈に戻っていきます。

腋窩部(えきかぶ)

腋窩とは、脇の下のことで、胴体と腕がつながるへこんだ部分のことを指します。この部分にもリンパ節が多く集まるため、腋窩周辺はマッサージを丁寧に行うと良いでしょう。

胸管(きょうかん)

胸管はリンパの主管で、下半身と上半身のリンパを集める集合リンパ管です。ここにも多くのリンパ節が集まり、免疫の働きをしています。

腹部乳び層(ふくぶにゅうびそう)

腹部にあるリンパ管で、胸管のはじまりの部分を指します。ここには「乳び」と呼ばれる白くにごったリンパ液が溜まっています。ここから大静脈に沿って伸びる胸管を通り、鎖骨部に集まります。

骨盤部(こつばんぶ)

人の骨の中で、全身を支える最重要部分である骨盤にも、リンパ節は多く集まります。リンパマッサージだけでなく、骨盤矯正によってもリンパの流れは良くなります。

鼠径部(そけいぶ)

鼠径部とは、足の付け根部分のことです。股関節の前部分で、下腹部の三角形上の部分を指します。

この部分にはリンパ管のほかに、動脈・静脈・神経などが多く密集しており、

股間を構成する主要部分のひとつです。

膝窩部(しっかぶ)

膝窩部とは、膝(ひざ)裏のくぼみ部分のことを指します。昔からこの部分には老廃物が溜まりやすいとされていましたが、リンパ節が集まることを考えると、間違いではなかったということでしょう。

 

効果の高いリンパマッサージのやり方

リンパマッサージ

ここからは、具体的なマッサージ方法をご紹介します。適当にマッサージしていても気持ち良いものですが、より効果的に行うためのポイントを押さえておきましょう。

リンパの流れに沿ってマッサージ

リンパマッサージの最重要ポイントは、リンパの流れに沿ってマッサージをすることです。先ほども言った通り、リンパは常に一定方向に流れており、逆流しないような仕組みになっています。

この流れに沿ってマッサージしてあげることで、リンパが流れやすくなり、リンパの詰まりが解消されていきます。

基本的には、四肢(腕や脚)の先から体の中心方向へ。そして下から上へ。最後に鎖骨下のリンパ節から静脈へ流していくイメージです。

具体的には、足首からふくらはぎを経由して膝裏まで、ふとももから鼠径部まで、腕の先から腋窩部(ワキの下)まで、首周辺から鎖骨部まで、というように方向を意識して行いましょう。

マッサージのはじめは鎖骨部から

流れに沿ってマッサージをすると言いましたが、リンパが最終的に行き着く鎖骨下部分のマッサージを一番はじめに行いましょう。この部分はすべてのリンパ管からつながる最終地点なので、リンパが非常に詰まりやすい部分でもあります。

この部分をはじめにマッサージして流れを良くしてあげることで、ほかの部分のリンパマッサージを効果的に行うことができます。

特に左鎖骨のリンパ管は下半身のリンパ管ともつながっているため、下半身のむくみをとるためにも、左鎖骨のマッサージから始めましょう。

鎖骨部のマッサージは上から下

リンパマッサージの重要ポイントの鎖骨をマッサージするときは、上から下に向けてリンパを流すイメージで行います。

鎖骨に関しては、上から下に向かってリンパが流れていますので、左右どちらも上から下に向かって優しくさすってあげましょう。鎖骨リンパ節は浅い部分にありますので、力を入れる必要はありません。

イメージとしては、体の表面から優しくさすってあげることです。ぎゅっぎゅっと押さえつける必要はないので注意しましょう。

腹式呼吸を意識しながら行う

どんなマッサージ法でも同じですが、リンパマッサージを行う場合は特に、腹式呼吸をしながら行うことが大切です。特に腹部周辺の深部リンパ節には、ゆっくりとした複式呼吸が効果的です。

むしろマッサージを行わず、正しい腹式呼吸を行うだけでもリンパの流れが改善されることもあります。

足や鎖骨周辺を優しくマッサージしながら、息をとめないよう、深くゆっくりとした複式呼吸を意識しておきましょう。

 

リンパマッサージの口コミ

実際にリンパマッサージを行った人がどのような感想を持ったのか、口コミを調査してみました。

足のむくみがとれた

一番多かったのが、やはり足のむくみが取れたことの口コミでした。リンパの性質から、やはりリンパが原因で足がむくむという人が多かったのですが、リンパマッサージをすることで改善されたという口コミが多数みられました。

すぐに改善されたという人もいれば、1週間継続したことで改善がみられたという人もいました。やはり改善の具合には個人差がありますが、ほとんどの人が足のむくみ改善に効果的だとしています。

体が疲れにくくなった

全身のリンパマッサージを継続している人が、体の疲れがとれやすくなり、そもそも疲れにくくなったという口コミもありました。これは体に溜まった老廃物が排出され、さらに体を動かしてもリンパの流れが良いので疲れが溜まりにくくなっていると考えられます。

疲れにくくなったことで、体をよく動かすようになったということも理由のひとつです。リンパは筋肉を動かすことで流れが改善されていきますので、体を動かすことでさらにリンパの流れがよくなり、また体が軽くなって活動的になる、という良い流れができているのではないでしょうか。

あまり痩せない

ダイエット目的でリンパマッサージを行う人がいますが、リンパマッサージだけで痩せるのは難しいようです。多くの口コミでは、リンパマッサージダイエットを行ったけどあまり痩せなかったという報告がありました。

実際にダイエットで痩せた人は、リンパマッサージと合わせて運動を行ったり、食事制限を行ったりしています。リンパマッサージだけの場合、足のむくみ解消にはなりますが、体重が大きく増減するということはないようです。

 

リンパマッサージの注意点

リンパマッサージは誰でも簡単にできるマッサージですが、念のため注意点を確認しておきましょう。

水分補給をしておく

リンパ液は、多くの水分で構成されています。水分が足りていないと、リンパの流れが悪くなってしまうので、マッサージ前にコップ1杯のお水を飲んでおくようにしましょう。

指圧マッサージと違って負担の少ないマッサージ方法なので、アルコールやカフェイン入りのコーヒーなどでも問題はありませんが、できればお水やカフェインレスのお茶が理想的です。

強く圧迫しすぎない

リンパマッサージは、リンパを優しく流してあげることが目的です。筋肉や関節をほぐす指圧マッサージや整体と異なり、力強く圧迫する必要はありません。

肌に負担がかからないように、肌の上から優しくさするようにマッサージをするのがポイントです。強さよりも、マッサージの方向が重要なので、間違えないようにしましょう。

 

まとめ

リンパマッサージは、体のむくみ解消などにとても効果的なマッサージ方法です。毎日5分でも良いので、体の調子が良くなるまで継続してみてはいかがでしょうか。

リンパはマッサージだけでなく、体の筋肉を動かすことでも流れが改善されます。水分補給を忘れず、ストレッチなどで体を動かすことも習慣化してみましょう。

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