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肌の乾燥によるつらいかゆみを解消したい!かゆみを抑える対策とは?

肌が乾燥してかゆい!

体質なのか、肌ケアが間違っているのか、「なにが原因がわからない!」と悩んでいませんか?

肌にはもともと優れた保水力がありますし、乾燥したりかゆみが発生するのは何か原因があるはずです。

今回は肌の乾燥によるつらいかゆみを解消するために、その原因と対策をご紹介します!

 

肌が乾燥する原因

肌にはもともと備わっている保水力(水分を蓄える力)があるため、健康的な生活を送り正しい肌ケアができていれば、肌が乾燥することはありません。肌が乾燥するということは、何かしらの問題を抱えているということです。

まずは自分の肌がなぜ乾燥しているのか知るために、考えられる原因を見ていきましょう。

・加齢

人は歳をとると、少しずつ肉体が衰えていきます。加齢によって皮膚の細胞が衰え、生まれ持った保水力がどんどん失われていくのです。保水力とは、皮脂膜であったり、角質にある天然保湿因子(NMF)であったり、角質細胞間脂質のことです。

これら保水力のもととなる物質は歳をとるごとに減少していき、乾燥しやすい肌になってしまうのです。これは誰も逆らうことのできない、仕方のないことです。しかし、生活習慣の改善や正しい肌ケアによって、先延ばしにすることは十分可能です。

「歳だから仕方ない」と諦めず、根気強くお肌を守っていきましょう。

・洗顔のしすぎ

肌の水分を保つ働きを担っている肌機能のひとつが、「皮脂膜」です。そもそも皮脂とは、肌細胞にある皮脂腺から分泌される油状の物質です。汗と違って粘着性があり、流れ落ちることなく膜のようになって肌に接着しています(皮脂膜)。

皮脂膜には体を守るさまざまな機能があります。体温調整や外からの刺激緩和、そして乾燥を防ぐ働きです。洗顔をしすぎると体に必要な皮脂膜まで落としてしまうため、乾燥の原因となります。

余分な皮脂は落とさないと肌荒れやニキビの原因となりますが、落とし過ぎもよくないので注意が必要です。

・栄養不足

肌の健康を維持するためには、十分な栄養が必要です。栄養が不足すると、肌細胞の成長に支障をきたし、保水力が落ちてしまいます。特に大切な栄養素は、タンパク質です。タンパク質は体の細胞すべての元になる栄養素で、絶対に欠かすことはできません。

さらに抗酸化作用(肌老化防止)効果のあるビタミン類も大切です。無理なダイエットや偏食は、乾燥肌の原因となってしまうので気を付けましょう。

・肌ケア不足

健康的な生活を続けていても、肌ケアが不足していたり、不適切なケアをしていると肌トラブルの原因となります。肌はもともと優れた保水力を備えていますが、生活習慣や加齢などの原因によってどんどん衰えていきます。

これは仕方のないことで、誰にでも起こり得ることです。しかし毎日丁寧に肌ケアをしていれば、衰えの速度を抑えることができます

特に肌ケアで大切なのは、保湿ケアです。化粧水や乳液など、毎日のケアがつみ重なって潤い肌につながります。肌ケア不足は乾燥肌に直結しますので、毎日怠ることなくしっかりと取り組みましょう。

・睡眠不足

睡眠は、肌の健康を保つ大切な役割を果たしています。乾燥肌の原因として、お肌のターンオーバー(新陳代謝)の乱れがあります。ターンオーバーとは、新しい肌細胞が深層から生まれ、古く弱った肌がどんどん剥がれ落ちていくこと(細胞の入れ替わり)です。

それをコントロールしているのが、成長ホルモンです。成長ホルモンがしっかり分泌されていると、ターンオーバーが正常に行われ、乾燥肌を防ぎます。しかし睡眠が不足すると、成長ホルモンの分泌が少なくなるため、お肌の乾燥につながってしまうのです。

・ホルモンバランスの乱れ

美を司る「女性ホルモン」の分泌が減少すると、肌の乾燥が進行します。女性ホルモンがしっかり分泌される人は、肌の調子も良く、乾燥肌にはなりにくいとされています。

女性ホルモンの減少にもさまざまな原因があります。例えば、加齢による減少、男性ホルモン増加による女性ホルモンの減少、ストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣などです。

・ストレス

軽いストレスは、人の健康には欠かせないものです。暑さや寒さ、あらゆる外的環境が良いストレスとなり、精神安定に役立っています。しかし、強い精神的なストレスを受けると、脳が混乱し、健康に被害が出てしまいます。

特に影響を受けるのが、脳の視床下部です。ここは自律神経をコントロールする場所であり、さらにホルモンの分泌を命令する司令塔でもあります。強いストレスにより自律神経の乱れやホルモンバランスが崩れると、お肌のターンオーバーが正常に行われず、脂性肌や乾燥肌の原因となってしまうのです。ストレスは万病の元と言いますが、適度に発散する方法を考えないといけませんね。

・肌に合わない化粧品

肌に合わない化粧品を使うと、敏感な肌は異変を感じ、肌の荒れやかゆみ、乾燥などを引き起こします。特にアレルギー体質の肌は、どんな些細な刺激でも敏感に反応し、肌トラブルを招いてしまうことでしょう。

他にも化粧水や乳液、保湿クリームなども肌トラブルの原因となることがあります。肌が弱い人は特に、添加物などに注意し、自分の肌に合うものを選ぶようにしましょう。

・紫外線

人の肌は有害な紫外線にあたると、ダメージが蓄積されていきます。すると角層にある細胞が破壊され、ターンオーバーが乱れてしまいます

ターンオーバーが乱れると、古くなった細胞が落ちなかったり、まだ元気な細胞が落ちてしまうため、水分の維持が難しくなります。紫外線は目には見えませんが、私たちの肌にとって大きな敵であることは言うまでもありません。

 

肌がかゆくなる原因

肌の「乾燥」と「かゆみ」は同時に起こることもありますが、また違った症状です。何が原因でかゆみが発生するのか、そのメカニズムを解説していきます。

・肌の防衛本能

私たちの肌は、自分が思うよりも敏感にできています。これは肌が弱いのではなく、強い防衛力がある証拠とも言えます。肌が何かしらの異常(雑菌の繁殖、紫外線の刺激、合わない化粧品など)を感じると、肌の免疫細胞がそれらに抵抗しようと活動を始めます。

するとその周辺の健康的な細胞にまで影響を与え、荒れやかゆみ、乾燥などの肌トラブルを引き起こします。敏感な肌であればあるほど、この免疫力が敏感に反応してしまっていると言えるでしょう。

・肌荒れによるかゆみ

何かしらの原因で肌荒れを起こしてしまうと、肌の表皮が削れてしまいます(削れた状態が「肌荒れ状態」だと言うこともできます。)。すると「表皮の下にある知覚神経(痛みやかゆみを判断する神経)」を守る細胞が薄くなり、かゆみが発生しやすくなるのです。

・乾燥によるかゆみ

同じように、肌が乾燥することでもかゆみは発生します。乾燥するとお肌の角質が硬くなって剥がれ落ち、知覚神経が表面に近くなってしまうのです。乾燥、肌荒れ、かゆみ、この3つは互いに影響し合い、また同時に発生するやっかいな症状です。

・アレルギーによるかゆみ

アレルギーも上述した細胞の防衛機能の一種です。先ほど解説した免疫反応は誰にでも起こりますが、アレルギーの場合、一般的な人は問題ないほどの刺激でも過剰に反応してしまうのです。

よくあるのは「金属アレルギー」「食品アレルギー」「植物アレルギー」「化学物質アレルギー」などです。アレルギーは、今までまったく健康だったのに急に症状が現れた、なんてこともある怖い病気です。場合によっては死にいたることもありますので、「かゆみ」が発生した場合、アレルギーを疑ってみることも必要かもしれません。

 

乾燥を抑える対策

原因を確認したところで、次は乾燥させないための対策を見ていきましょう。

・最優先の保湿ケア

何よりも大切な乾燥対策は、肌の保湿ケアです。どれだけ生活習慣や食生活を改善しても、保湿ケアが不足していれば肌は乾燥してしまいます。まずは毎日の保湿ケアから見直してみましょう。

保湿のポイントとして、化粧水や乳液の順番が重要となってきます。基本的なことですが、まずはクレンジングと洗顔です。そのあとに、サラサラのものから顔に塗るようにしていきます。例えば、乳液と化粧水なら化粧水を先に、乳液をあとに塗ります。そうすることで肌細胞の奥まで水分が浸透しやすくなります。最後に保湿クリームなど一番粘度の高いものでフタをするというイメージです。

・洗顔方法の見直し

間違った洗顔は、肌の乾燥を促します。まず洗顔の回数ですが、基本的には1日2回、朝と夜。さらに朝は洗顔フォームなどを使わず、お湯だけで洗います。脂性肌(朝起きたときに顔がベタつく、常に脂ぎっている等)の人だけ、朝の洗顔時に石鹸やフォームを使うようにしましょう。

洗顔は「とにかく優しく」を意識して行います。こすりすぎや洗いすぎが一番肌に良くないので、素早く丁寧に行いましょう。目安としては顔に泡を付けてから20秒~30秒ぐらいで終わり、あとはしっかりとすすぐというイメージを持っておきましょう。

・紫外線対策

意外と軽視されがちですが、紫外線も肌への大きなダメージ源です。肌細胞に入り込んだ紫外線は、肌へのダメージとして蓄積されていき、肌のシミやシワ、ターンオーバーの乱れによる乾燥を促します。

外を歩くときはなるべく直射日光を避け、日傘やUVカットの日焼け止めクリームを使用するようにしましょう。紫外線は年中気候に関係なく降り注いでいますので、雨の日でも曇りの日でも油断は禁物です。

・生活習慣の改善

生活習慣の乱れは、肌の乾燥に直結します。生活習慣を改善すると、肌の調子だけでなく、体全体が元気になるのがわかるかと思います。生活習慣といってもさまざまですが、まずは生活のリズムを整えることを意識してみましょう。

早寝早起きをし、三食決まった時間にしっかり食べる。夜はリラックスして寝る準備を整える。これだけで自律神経やホルモンバランスが整い、お肌の調子があがります。

・食生活の改善

私たちの体は、日々の食事から得られる栄養素で構成されています。お肌の乾燥を防ぐには、過不足ない栄養が必要になります。その中でも特に大切なのが、「タンパク質」と「ビタミン」です。

タンパク質は、体の細胞すべてを構成する栄養素です。髪の毛や爪、筋肉、内臓、そして皮膚(肌)もすべてです。タンパク質が不足すると、お肌の細胞はもちろん、免疫細胞や潤いを維持する保水力を持った物質(天然保湿因子など)が健康を失ってしまいます。そうなるとターンオーバーは乱れ、保水力を失った肌はどんどん乾燥が進行してしまうでしょう。

お肌の健康にはビタミンも大切です。特に血行促進効果のあるビタミンEや、酸化防止作用のあるビタミンC、肌の老化を防止するビタミンAをしっかりと意識して摂るようにしましょう。ビタミンは加熱処理に弱いため、サラダなどで生野菜をそのまま食べると良いでしょう。

・運動習慣を作る

軽い運動の習慣は、健康的な体を維持するためには欠かせません。運動不足が続くと、血行不良によるお肌への栄養不足(栄養は血液が運びます。)、筋肉量減少による基礎代謝の低下、姿勢悪化による脂肪増加、老廃物の蓄積、皮脂分泌量の異変などが起こる可能性があります。

毎日運動する必要はなく(毎日できるなら毎日がベスト)、週に3~4日、1日に30分~60分程度の運動で十分です。これを継続できれば、さっぱりと綺麗な汗が流れ、健康的な肌にぐんと近づくことでしょう。運動後はシャワーを浴びて(夜の洗顔でなければ、洗顔フォームや石鹸は不要)、汗をキレイに流しておきましょう。

 

かゆみを抑える対策

乾燥対策とかゆみ対策は似ていますが、原因が異なる場合対策も異なります。乾燥を抑えることでかゆみを抑えることはできますが、乾燥が原因でない場合は別の対策をとる必要があるでしょう。

・掻かない

お肌がかゆくなっても、なるべく触らないことが第一です。かゆみ発生のメカニズムは諸説ありますが、肌荒れや乾燥、ターンオーバーの乱れによって肌の表皮が剥がれ、神経が敏感になっていることがかゆみ発生の有力説です。

つまり、かゆいと思って掻いてしまうと、余計に皮膚が荒れてしまい、かゆみを増幅させてしまうことになるのです。

・病院で診てもらう

対策と言えるかどうかわかりませんが、かゆみがひどい場合は我慢せずに病院へ行きましょう。かゆみの場所と強さにもよりますが、放置していると悪化してしまう可能性もあります。肌荒れがひどくなったり湿疹が出るようなら、迷わず病院(皮膚科)へ行きましょう。

・アレルギー検査をする

肌ケアをしっかりしているのに頻繁にかゆみが発生する場合、アレルギー反応を起こしている可能性があります。アレルギー検査は、アレルゲンにある程度目星がついている場合、病院で簡単に行うことができます。

まったく目星がついていない場合、アレルギーを調べるのは困難ですが、まずは専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

・乾燥を抑える

乾燥によるかゆみの場合は、先ほどの乾燥対策をしっかりと行いましょう。乾燥すると皮膚がめくれ上がり、かゆみが増します。乾燥対策を行うことで肌状態の改善につながり、ある程度かゆみを抑えることができるでしょう。

・衣服に気を付ける

人によっては着ている服がかゆみを発生させている可能性もあります。セーターや毛織物などの毛が肌に触れ続けることで、その部分が敏感になりかゆみを発生させていたり、服に含まれる化学物質に対してアレルギー反応を起こしているということも考えられます。

その場合肌に触れる部分には、肌に優しい生地を選ぶようにすると良いでしょう。毛が出ているタイプではなく、木綿やシルク素材の服は肌に優しいので、下着として身につける(荒れている部分にあてる)だけで効果が出る場合もあります。

 

まとめ

お肌のかゆみは、お肌の状態と密接に関わりあっています。お肌が乾燥や肌荒れ状態になっていると、同時にかゆみも発生していることが多々あります。

かゆみを抑えたいときは、まずは自分の肌環境から見直してみましょう。生活習慣や肌ケアを改善することで、多くの症状は治ります。「我慢すればそのうち治る」と放置せず、しっかり自分の肌と向き合うことが大切なのではないでしょうか。

 

 

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